2017年はどんな年?干支の丁酉(ひのととり)は革命の年だけど慎重に!
2017/09/23
2017年はどんな年になるのでしょうか。暦(こよみ)から考えてみたいと思います。
2017年の干支は何でしょうか?
暦で見ると、2017年は平成29年であって酉年(とりどし)。この酉年が干支(えと)と言われるんですよね。
年賀状を書く人は年末になれば、嫌でも意識しなければいけない干支です。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥。これが十二支です。酉は10番目ですよね。
ところで十二支の「支」に注目です。これは「干支」の支なんですよね。
では「干支」の「干」は何なのか。それは十二支とはまた別にあります。十干というものです。
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。これが十干です。これを毎年順番に繰り返しています。
2017年は4番目の丁(ひのと)の年です。
つまり、干支は十干と十二支を組み合わせたもので作られているので、2017年はただの酉年ではなくて、「丁酉(ひのととり)」の年と言った方が正確です。
丁酉を五行という見方で見てみると
次に丁酉をもう少し詳しく見てみます。
丁という字は「ひのと」と読み、「火の弟」とも書きます。火の性質を持っていると考えるのが五行から見た「丁」なんです。
五行という考え方では、木・火・土・金・水の5つの性質をいろんなものに当てています。
年にも当てていて、2017年の丁は「ひのと」なので、火の性質を持っています。
同じように十二支の酉は五行で見ると、金の性質。
2017年は、火と金の組み合わせということになりました。
これはどういうことになるか想像できますよね。金は金属なんですからね。
火と金を合わせるとどうなりますか?
火が金を溶かしてしまいますよね。
これを火が金を剋(こく)すると言います。
そしてこのような両者の関係を「相剋(そうこく)」と言います。
相剋は順調ではないことを意味します。
例えば、さっき5つの性質を五行のところで説明しましたが、水が木を作って、木が火を作って、火は土を作って、土が金を作って、金が水を作る。
こういう流れが「相生」という流れ。順応するような流れです。
逆に相剋は一方が勝つような組み合わせ。相性がよくないと言われたりします。
2017年は上の丁が下の酉を剋するというわけですね。火が金を溶かすようにです。ここが2017年のポイント。
上に対して下が弱い関係になっているのです。
暦の干支に注目すると、2017年はあまり順調に行かないようなイメージが見えてきました。
丁と酉の文字の意味を考えると
次に干支の組み合わせである「丁」と「酉」の字の意味を見てみます。
十干は10個の漢字で表されますが、それらは草木が成熟して枯れていくような過程を表しています。
2017年の干の「丁」は、壮年の男子の意味があるそうで、草木の形が充実した状態ということになります。
ちなみに前年(2016年)の「丙」は、草木が伸びて姿形が明らかとなった状態、翌年(2018年)の「戊」は草木が茂って大きくなった状態。
この間にあるのが丁の状態です。まだまだ伸び盛りといった感じがしますよね。
十二支も動物のイメージが強いですが、草木の一生の意味があります。2017年の酉は、草木の果実が成熟しきった状態。
ちなみに前年2016年)は果実が締め付けられて固まる状態、翌年(2018年)は草木が枯死する状態です。もう実が熟したという時が酉なんです。
この組み合わせが何を意味するでしょうか。
それが2017年のヒントになると思います。
丁は充実している伸び盛り、ところが酉は、もうこれ以上は成長しない状態なんです。ちょっと矛盾を感じませんか?
この矛盾がどのような形で現れてくるのか。そのヒントが60年前の1957年にあります。
1957年に起こったことを見てみると
1957年が参考になるというのは、適当に言っているのではありませんよ。
この年に生まれた人は2017年に60歳を迎えます。これを「還暦(かんれき)」と言ってお祝いします。
暦が一周したというのが還暦です。つまり、干支が一巡するには60年もかかるのです。
2017年の丁酉という年は、60年に一度しかやってこない干支になります。
だから、丁酉の年がどんな年になるのかを知りたければ、参考にすべきなのは60年前の1957年。
2017年と同じ干支の丁酉の年が参考になるというわけです。
60年前、どんなことが起こったのでしょうか。
1957年はどんな年?
1957年は神武景気と岩戸景気のちょうど間の時期で経済的には微妙な時期ではあります。
新5000円冊、100円硬貨が発行されたのもこの年。
また、東京が851万人の人口となり、ロンドンを抜いて世界一の人口都市になったそうです。
この年の主な動きを見てみたいと思います。
ソ連が世界初の人工衛星打ち上げに成功
この時期はアメリカとソ連の冷戦構造の時代で、人工衛星の開発も両国によって競われていました。
ソ連は世界初のスプートニク1号と、犬を乗せたスプートニク2号を打ち上げています。
他にも弾道ミサイルの実験など、なんとなくこの年の出来事にはソ連の名前がよく出てきます。
初の臨界、原子の火ともる
1957年の8月27日に茨城県東海村の日本原子力研究所で日本ではじめて核分裂状態の「臨界」に達しました。
今から考えると、放射線が気になりますが、当時はどちらかと言えば、核兵器につながるのかという点が気にされたようですね。
自動車のアメリカ輸出とスポーツカーの発売
トヨタは1957年にアメリカへの自動車の輸出を開始。
日産はスポーツカーを発売しています。
そごうが東京の有楽町に進出
大阪のそごうが東京に進出。フランク永井という歌手の「有楽町であいましょう」がヒット。
ここまでのキワードを拾ってみると
いくつかの出来事を見てみました。どれも拡大成長路線なんですよね。
酉年は革命の年とも言われています。
宇宙開発、エネルギー、企業の海外展開など、とても発展的な動きの多い年だと思いませんか?
これなら、2017年も大いに発展していきましょう!
で終われればいいのですが、そうも行かないようですよ。
キーワードを拾ってみると、ソ連、原子力、自動車輸出、日産、そごう。
やがてどうなりましたか…
ソ連は解体、原子力は東日本大震災をきっかけに予想もしていなかった状況になりました。
自動車輸出も貿易摩擦に発展。日産は経営危機に陥り、そごうも倒産し、有楽町店は閉店して今はビックカメラがあります。
このときの拡大路線は正しかったのでしょうか…。
もう少し見てみます。
主婦の店ダイエーの開店
大阪に「主婦の店ダイエー」が開店しました。全国展開されていきますが、こちらもやがて経営危機に陥りました。
どうも分が悪いような気がしてなりません。丁酉の年の大きな一歩は。
丁酉の年の拡大路線、大きな一歩は慎重に?
このように、1957年に大きな決断のもとに実行されたような動きが、後々時代に合わなくなっていることも特徴。これがポイントです。
決してすぐにダメだったというわけではありません。
やがて時間が経って時代と合わなくなっている印象があるんですね。
そしてとても大きな苦労や後悔につながっている。
頭では行けると思っていても、体がついていけない?
順調で実力も確かにある。そして、もっと前進しようという気持ちがある。
これが干支の「丁」が意味する、まだまだ伸び盛りの状態ではないかと思うんですね。
ところが「酉」はもう完熟した状態です。
だから、頭ではもっと前に進みたくても、体がついていかないということが起こるのではないかと思います。
2017年の丁酉の年。
何かを決定するならば、熟考したり、相談したりと慎重に決めるのが良さそうですね。
そして、新たな一歩を踏み出すとしても、やがてスムーズに行かない時期が出てくるかもしれません。
ですから、いつどうなっても対応できるように、次の策も検討しながら進めていければいいのではないでしょうか。
時代を作った一歩でもある!
ただ、どの出来事も1つの時代を作ったのも事実です。
いろんな意見はあると思いますが、原子力にしても、経済を支えて、時代を作ってきた1つの方法。
原子力の火が東海村で灯された時に、今日本で起こっている状況を予測できる人はいなかったでしょう。
でも現実には起きました。将来になって後悔することもあるんです。
時代の流れに合わなくなっただけだと言ってしまえば、それまでなのですが、なんとなく干支の丁酉の意味と重なる感じがするんですよね。
もう少し将来の予測がきちんとできていれば、避けられた部分もあったんじゃないでしょうか。
2017年、日本で言えば、エネルギーの問題もあるし、憲法改正の問題もある。保育園の問題もあるし、技術では人工知能が進歩しています。
これらは、どれも将来にとても大きな影響がありますよね。
少し大げさかもしれませんが、人々の生き方の選択でもあるような気がします。
選択した時には気にならなくても、原子力のように後で後悔してもどうにもできないことだってあります。
その決定が2017年にされるのであれば、しっかりと考える必要があるし、将来を予測して、ちゃんと対策も含めて考えておく必要があると思いますよ。
干支の丁酉の組み合わせ、もう一度思い出してみてください。
上の「丁」が下の「酉」を剋する組み合わせなわけです。
上下の関係がポイントだと先ほど書きましたよね。
まるで、政治と国民といった関係にも見えなくありません。
上が下を剋するということは、政治が国民に対して優勢であることなわけです。
トップダウンを行いやすい。将来の人々の生き方を決めるようなことを、勝手に政治家が決めてしまっていいことなのでしょうか。
だから、政治家を選ぶ選挙はいつの時でも大事なんですよね。
2017年の一歩は慎重に、そしてうまく乗り切るためのヒント
世の中全体の話をしてしまいましたが、重要なのは私たち個人がどうあるべきかですよね。
丁酉の2017年をどのように生きるべきか。
みなさんも2017年に入って、特に順調な感じで年を迎えられた方には、次の目標に向かって飛躍しようという気持ちが強くなると思います。
それが悪いことでは決してなくて、慎重に考えた方がいいのではないかと思います。
その決心でうまく事が運ぶかもしれません。
ですが、やがて長い年月の後に、大きな後悔として2017年を思い出すことのないようにしたいものです。
1つのヒントとして、1957年の2つの出来事があります。
1つは、長嶋茂雄さんが巨人に入団したこと。
野球は日本のプロ野球は元気がないとは言っても、イチローや高校野球が大きく話題になることもあり、人気のあるスポーツに間違いありません。
もう1つは当時すでに人気のあったプロレスラーの力道山が後楽園で日本初の世界選手権を行い、海外のルーテーズと対戦したこと。
これは巨人にとって、プロレス界にとって見れば、外部の力の活用なんですよね。
今までの自分の力で拡大させるのではなくて、外部の力をうまく利用する。
その後の順調な発展、後悔しない成長につなげるカギとなるのではないでしょうか。
丁酉の年は、干と支に矛盾が感じられる年。
自分の力に過信することなく慎重に、外部の力をうまく利用する。これで、何も恐れず、進んでいけると思います。
2017年も頑張りましょう!
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Comment
楽しいコメントありがとうございます。
Fujimotoさん
こちらこそありがとうございます。2017年、いい年になるといいですね。
今年は足元を踏み固めながら頑張ろうとおもいます。
去年のお話もとても参考になりました。
ありがとうございました。
よんさん
コメントありがとうございます。
2017年もお互いにいい年になるといいですね。
丁酉と言う言葉がテレビで出て来たので調べて見ました。「上が下を剋す」・・・なんか色々考えさせられます。頭の片隅に置いて仕事に励みます。楽しい説明文ありがとうございました。
かむらさん
コメントありがとうございます。
いい丁酉の年になるといいですね!
[…] http://hotdoglab.jp/blog/2017-year-eto/ […]
とってもおもしろいです
ありがとうございます
ところで、2018ねんについても、分析お願いできたら、より流れが理解しやすいかなと…
お願いできませんか(*^_^*)
とってもおもしろいです
ありがとうございます
ところで、2018ねんについても、分析お願いできたら、より流れが理解しやすいかなと…
お願いできませんか(*^_^*)
さっき、名前を書き忘れてスミマセン
むんたっちさん
ありがとうございます。2018年ですか…
もう少し2017年気分を味わわせてください。
[…] ⇒2017年はどんな年?干支の丁酉(ひのととり)は革命の年だけど慎重に! 引用元では前の丁酉の年=60年前の様子を参考しながら、社会情勢についても詳しく分析しています。 […]
はじめまして。今後、引越し・起業を予定しており、方角や時期を検討していたところこちらに辿りつきました。
他のタイトルの内容ともまざってしまうのですが、アドバイスお願いします。
私・一白水星、主人・九紫火星、子・二黒土星で現住所から西へ移り住み、9月頃にお店をオープンさせる予定でした。
が、引越し前1週間になり、物件に迷いが生じる出来事が重なり、一旦引越し・契約を見合わせています。
今のところ、再度の物件探しを含めとりあえずは西に移り住むことを考えていますが、そもそも私たち家族が今、西方へ移り住むことは悪くないのか、移り住むとしたら今年ならいつが良いのか、今年に起業して良いと捉えていいのか、知識の範囲で教えて頂けたら幸いです。
占いのサイトでないことは理解しております。よろしくお願いいたします。
まあさん
はじめまして。九紫火星のご主人にとっては、特に西への引っ越しは吉だと思います。まあさんとお子さんにとっても特に凶方位でもないですよね。引っ越しの時期は9月がいいと思います。9月の月の方位が、今年の年の方位と同じだからです。
九星で見れば、おそらくご主人の起業ならいい時期だと言えるのかなという感じですが、これはプロの方に見てもらうのがいいのではないでしょうか。
はじめまして。今後、引越を予定しており、北西の方角になります。
10月に引越しを考えており、大丈夫か不安です。
中古物件になります。
私・四緑木星・主人・九紫火星、子・七赤です。
宜しければアドバイスをお願い致します。
10月の良い日取りなどおしえていただけるとうれしいです。
みゆっちさん
はじめまして。10月ですと、10/11(水)、10/19(木)、10/26(木)あたりが候補になるのではないでしょうか。休日がいいならば、10/14でしょうか。
御連絡ありがとうございます。
突然コメントしたのに、うれしいです。