24節季は毎年ちょっと変動する？

24節季というものを知っていますか？

よく耳にするのは「暦の上では春ですが、まだ寒い」とかって使われます。

「暦の上の春」とは立春のこと。

こういう季節を表す言葉が24種類。

季節感をわかりやすくしているんですね。

立春というのは陰と陽とか難しい話で言うと、寒さの極と言えます。

その日からは少しずつ春になって暖かくなっていくという日なんです。

でも実際は２月は寒さがピークと言ってもいい時期ですよね。

つまり、ちょっとずれてる。

これは24節季が昔の中国で設定されたもの。

なので、今の日本に当てはめるとちょっとずれているんですね。

24節季は中気と節気に分けられます。

それぞれが12種類ずつ。

交互に来るんですね。

「立春」は節季、次の「雨水」は中気。

次の「啓蟄」は節季、次の「春分」は中気となります。

中気で区切ると１年は12に区切られます。

この区切り方を「月切り」と言ったりします。

同じように節季で区切る方法を「節切り」と言ったりします。

暦注にはいろいろありますが、この区切り方をもとに、設定しているものもあります。

ところで、24節季というのは太陽の黄経と関係があるんです。

春分は黄経０度、秋分は180度です。

夏至は90度、冬至は270度です。

24節季ありますから15度間隔で節季が設定されているということですね。

方位の吉凶は月によって異なることがありますが、九星では月は節切りで見ます。

そのとき、注意することがあります。

24節季の日付は毎年同じ日付ではないということです。

太陽を地球が１周するのが１年。

だから、同じ日付なら必ず太陽が同じ位置なのかというとそうではないんですね。

たとえば、24節季の１つ「小寒」を見てみましょう。

2014年の小寒の日と2015年の小寒の日は違います。

それから祝日の１つでもある春分の日や秋分の日。

これは、ほかの祝日と違って、特定の日が設定されていません。

こどもの日は５月５日で毎年同じ。

文化の日は11月３日で毎年同じ。

でも春分の日と秋分の日は変動するんです。

ハッピーマンデーで変わるわけではありませんよ。

太陽の黄経のタイミングによる違いです。

だから春分の日は３月20日ごろとかってなる。

また、秋分の日は９月23日ごろとかってなっているんですね。

24節季から少し離れますが、「中秋の名月」というのがあります。

旧暦の8月15日のこと。

月が満月になる日というイメージが強いですよね。

ですが、この中秋の名月も24節季と同じ。

毎年同じ日付であれば満月になるとは限らないんです。

中秋の名月の２日後に満月になることも少なくないそうです。

月の朔（月と太陽が同じ方向にあって月が見えないとき）のタイミングを含む日。

これが旧暦の１日にあたります。

この日から数えて14日経過した日が中秋の名月。

ですが、朔から望（月が満月になるとき）までの期間は14.765日だそうです。

つまり、朔のタイミングがその日の終わりの方だった場合、どうなるでしょう。

満月になる日が伸びてしまうんですね。

これが中秋の名月と満月の日が一致しない理由です。

暦の本には「月齢」というものが載っています。

気になる方はご参考に。