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暦の母倉日はどんな日?何をするといい日かは決め方を見るとわかる

      2023/01/28

暦には母倉日という日がありますよね。「ぼそうにち」です。

知っていますか?

吉日の1つですから、いい日と言えます。では、この母倉日はどういう日なのか。どうして吉日とされるんでしょう。

母倉日の決め方を見てみると、どんな日かわかると思います。けっこうよく考えられた日だなと思うんですよね。

母倉日はどのくらいあるか

意味を見る前に、母倉日はどのくらいあるのか知っていますか?

2021年には75回あります。過去の年を見ても、だいたい70日前後はあるようです。

母倉日の日数
2019年72日
2020年69日
2021年75日
2022年68日
2023年74日

去年よりも少し増えましたね。だいたい1カ月に約6回あるという計算です。じゃあ、毎月6回あるのかというと違います。多い月と少ない月があるんです。

なぜ、そうなるのか。このへんが母倉日のすごいところなんです。母倉日の決まり方を知る必要があります。

さっそく見て行きましょう。

母倉日の決め方

母倉日は季節に関係がある日なんです。春はこの日、夏はこの日、秋はこの日、冬はこの日と決められています。季節ごとにルールが変わる。

もう1つ、十二支が基準となっています。日の十二支は毎日変わっていきます。

子、丑、寅、卯、辰・・・12日周期で順番通りです。その中で、母倉日となる十二支が決められています。季節によって、母倉日とする十二支が変わるわけです。

そのルールは次のようになっています。

  • 春は十二支が「亥」と「子」の日が母倉日。
  • 夏は十二支が「寅」と「卯」の日が母倉日。
  • 秋は十二支が「丑」と「辰」と「未」と「戌」の日が母倉日。
  • 冬は十二支が「申」と「酉」の日が母倉日。

秋はちょっと多くなります。秋は十二支が「丑」と「辰」と「未」と「戌」の日が母倉日ですから、ほかの季節の倍の日数になります。

なぜ、秋だけ多くなるんでしょうか。気になりませんか?

母倉日は五行を意識して決められているからです。

母倉日と五行の関係

五行は「木・火・土・金・水」の5つを言います。そして、この5つにはそれぞれ関係性があるんです。

木は火を作り、火は土を作り、土は金を作り、金は水を作り、水は木を作る。このような自然界の流れを言っているのが五行です。

五行

この5つの性質をいろんなものに当てはめるのが五行という考え方。母倉日のもとになっている十二支にも五行がもちろんあります。

次の表のように分かれています。

五行十二支
寅・卯
巳・午
丑・辰・未・戌
申・酉
亥・子

土は多くなるんです。12を5で分けると割り切れませんから、土が2つ多くなるんですね。あまりの2が土に入る感じです。

そして、季節にも五行は関係しています。

季節五行

春は木、夏は火、秋は金、冬は水です。季節は4つしかないので、土がないですよね。土は季節の変わり目として、それぞれの季節にあるとされます。

それぞれの季節の終わりの18日ぐらいを「土用」としているのがそれです。

このように、季節と十二支には五行が当てられている。ここまではわかりますよね。大事なのはその先です。

春は「木」だけど、母倉日になるのは「木」の性質の十二支ではないということです。そう単純に決めているわけではないようですね。

春は木の性質。木の季節に母倉日となるのは、亥と子の日です。この亥と子は、水の性質ですよね。

つまり、春の季節に水の日を吉日としていることになります。これが母倉日のおもしろいところなんですよ。昔の人の知恵ですね。

なぜ春に水の日を母倉日にするのか

春が表す木と、亥や子が表す水の関係を見ると気づくと思います。

自然の流れを上で書きましたよね。水は木を作る。木は水からパワーをもらうんです。水がないと木は育たない。

これを五行では「相生」と言います。

五行の相生

春の季節を作る性質の日を母倉日としているんです。夏も秋も冬も同じです。その季節がパワーをもらえるような十二支の日が母倉日となっています。

ここで、気になることがありませんか?

私は逆じゃないかと思うわけです。暦って日をメインに考えているわけですよね。毎日変わるのは季節ではなくて日の方です。

その日を表しているのが暦でしょう。だとすると、春の季節からパワーをもらえる日を吉日とするべきじゃないか。

そう思いませんか?

そうなると、春は五行の「水」を表す「亥」や「子」の日ではなくて、五行の「火」を表す「巳」や「午」の日になりますよね。

春は十二支が巳や午の日を吉日とするべきじゃないか。こうなります。だけど、違うんですね。

母倉日とはどういう日なのか

パワーをもらえるとかって言うとうれしいですよね。パワースポットとかもありますし。私達は、そういう考え方をしてしまいがちです。

でも、母倉日はそういう考えでは作っていないわけです。ここがすごい。昔の人、すごい。

では、母倉日はどういう日だと言えるでしょうか。

春(木の季節)に水の日が母倉日なんです。水の日を中心に考えると、木ってどんなものですか?

これは「守ってくれる存在」を意味しています。五行には「相生」と「相剋」という関係があります。

さっきも書いたように水が木にパワーを与えるのは、相生の関係です。

そうではなく、水と土となれば、これは「相剋」という関係です。水と土は仲がよくない。

土は水を吸収してしまうので、相性がよくない関係なんですよね。土と水では、土が勝って、水は負けてしまいます。

一方で土は、木には負けてしまいます。ちょっとややこしくなってきますね。

水と木と土の関係。水は土に負けるけど、土は木に負ける。水からすると、敵である土がいて、その土をやっつけるのが木ということになります。

水を助けてくれる、守ってくれるのが木なんですよね。

これで、母倉日の性質がわかったと思います。春の季節に、水の日を母倉日とする。それは、春という季節が守ってくれる日を吉日としているんです。

そういえば、母倉日は「母」ですもんね。守るというのは、お母さんのイメージじゃないですか。こうして考えられた日が母倉日と言えます。

暦の本を見てみると、こうあります。

  • 天から万物をあわれむこと母が子を思うような日。
  • 天が万物を育成する意味を持つ日。

こんな風に書かれています。天というのは季節だと言い換えることができるでしょうね。季節というのは太陽ですからね。

まさに母が子を思うというのは、五行で言う「守る関係」を言っています。

ただ、2つ目の「育成する」はちょっと違うのではないかと個人的には思います。理由は上に書いた通りです。

季節からパワーをもらえるような日ではないからですね。

なぜ夏から秋に母倉日が多くなる?

母倉日は季節によって日数が変わっています。春は水の日を母倉日としたわけですが、夏はどうでしょうか。

夏は木の日が母倉日となります。ですが、この夏というのは、少し季節感とは違って立夏という日からなので、5月から7月を指します。

最初の方で見ましたけど、十二支では土が4つあります。この土の日が母倉日になるのは、立秋からの秋です。

ほかの季節は2日しかないときに、秋は4日あることになります。だから、秋は母倉日が多い季節になるわけです。

ただ、立秋という日は8月にありますから、8月の途中から10月の途中までが暦での秋です。この時期の母倉日が多くなるんですよね。

もう1つ、土の季節があります。季節の移り変わりの期間を土用ということがありますが、これが土の季節。

土用は各季節に18日ほどあるのですが、母倉日はその基準ではないようです。

3月、6月、9月、12月の1カ月を土の季節と考えています。二十四節気を基準にするので、カレンダーの月ではありませんけどね。月単位で考えられています。

五行で考えれば、土の季節は、火を表す十二支の日が母倉日となります。

暦は意味まで考えると迷わなくなる!

母倉日は季節をかなり意識して作られていることが1つの特徴。そして、母倉日には五行の考え方が取り入れられていますよね。

その中でも、季節が守ってくれる日を母倉日に設定しています。このへんまで意識してみると、ただ「吉日」という考え方はもったいない。

たとえば、大安の日と母倉日は何か違うのかとか。ちょっとわかってくると思うんですよね。

母倉日は結婚にもいい日とか言われますけどね。どうして、吉日なのか。何を行うときに母倉日が適しているのか。

成り立ちや考え方まで見て行くと、いいと思います。

暦って吉日や凶日がたくさんありますからね。それだけに迷うこともある。どっちの方がいい日かって迷います。

そんなときは、どんな日かを理解するといいと思います。

実際はどうしてこの日が吉日なのか、よくわからない日もあるんですけどね。母倉日はとてもはっきりしていて、よく考えられていると思います。

2023年の母倉日は次のページでまとめて見ることができます。

2023年の母倉日の一覧

 - 2023年の暦と方位

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