2月の暦の行事・イベントを見てみよう!
2015/02/04
2月のカレンダーには行事がたくさんあります。
誰もが知っているものから、あまり知らないものまであります。
どんな行事があるのかいくつかピックアップしてみます。
立春…2月4日頃
まずは立春があります。
占いなどで、運勢や吉方位を見るときには基準になる日です。
占いでは立春から来年の節分までを1年とするんですね。
立春は24節季の1つでもあります。
立春や24節季については他の記事でも書いているので参考にしてくださいね。
節分…2月3日頃
立春の前日は節分です。
節分は「季節を分ける」と書きます。
ですから、本来は四季に合わせて年4回あるものなんです。
でも現在は、2月の節分だけが節分と言われています。
ご存知の通り、いろんなイベントが行われます。
まずは豆まき。
豆まきは、日本人なら誰でも知っている行事。
「福は内、鬼は外」と言って豆をまき、鬼を追い払います。
鬼を「邪気」として、豆まきは「邪気を払う」意味があるんですね。
そして、年の数だけ豆を食べます。
神社やお寺でも節分のイベントが行われ、普通はその年の年男の人が豆をまくみたいです。
さらに、節分にはヒイラギの枝にイワシの頭を焼いて刺して玄関に飾るといった風習もあります。
また、恵方巻もありますよね。
今年の恵方(最も良い方位)に向かって太巻きを食べる風習です。
ところで、節分は24節季ではありません。
翌日は24節季の1つである立春。
だから節分は「大寒」の末日にあたり、寒さの極に達した日とも言えますね。
次の日の立春からはだんだん暖かくなっていき、春になっていきます。
立春などの24節季は太陽の位置によって決められていて、季節をわかりやすくするために設定されています。
今の暦は太陽と地球の位置関係を基準にしているんですが、昔の暦は太陽との関係性がなく、月を基準にしていたので、季節と暦の間にはズレがありました。
旧暦では立春の頃に新年になるわけですが、24節季とは少しずれてしまいます。
年によっては、立春の日が年明けになることも、年末になることもあったんです。
関連記事:
こと始め…2月8日
2月8日は「こと始め」です。
立春を過ぎて、旧暦で言えばお正月が終わり、仕事を始める日ってことですね。
2月8日のこと始めは、12月8日とセットとされます。
12月8日は「こと納め」と言われます。
こと納めは1年の営みを終える日で、この日からこと始めの日までは言わばお休みの期間なんですね。
2月8日と12月8日をあわせて「事の八日」と言ったりもします。
事の八日には「お事汁」と言って野菜の入った味噌汁を食べる風習があります。
それから「針供養」も行われます。
これは、古くなった針を神様に納めることです。
北方領土の日…2月7日
2月7日は「北方領土の日」です。
日本とロシアとの間にある北方領土の問題。
1981年に「北方領土返還運動を推進する日」として制定されました。
なぜ、2月7日か、その由来は、1855年の日本とロシアの間で結ばれた日露和親条約です。
このときに、北方領土が日本の領土となったことから2月7日を北方領土の日としているそうです。
建国記念の日…2月11日
2月11日は建国記念の日です。
祝日になっていますよね。
神武天皇が即位した日を祝うための日。
神武天皇は初代天皇。
戦前は紀元節と言われていました。
戦後は連合軍によって廃止されていたんですが、1967年に「建国記念の日」として復活したんですね。
神武天皇の即位は紀元前660年とされています。
明治時代に太陽暦が導入された時に、換算して2月11日が即位した日とされました。
神武天皇は、最初の天皇ではありますが、本当に実在したかは不明なんです。
聖徳太子の時代の頃に推古天皇って人がいました。
推古天皇が都を置いた601年。
その年は暦では「辛酉」の年にあたります。
「辛酉」は十干十二支の1つで、「辛酉」の年は60年に一度やってきます。
昔の中国では「辛酉」の年には革命が起こるとされていた年なんですね。
中国の思想にちなんで、推古天皇の601年から1260年さかのぼった年を神武天皇即位の日としたんです。
1260は60の倍数ですから、601年の1260年前、つまり紀元前660年も同じ「辛酉」の年。
革命の起こる「辛酉」の年に神武天皇も即位したことになります。
推古天皇の頃に「日本書紀」が作られていて、日本の歴史が記されました。
そこに神武天皇の即位が記されたのです。
ところで、アメリカの建国記念日は独立記念日ですよね。
アメリカの場合、1776年の独立宣言が公布された日を建国記念日に設定しています。
普通はこのように実際の出来事にしたがって、建国記念日を設けるようです。
でも、日本は神話をもとにして建国の日としている特徴があります。
なんか日本って平和な国だなって思えますよね。
バレンタインデー…2月4日
2月4日はバレンタインデー。
女性から男性にチョコレートを渡す日ですよね。
この日の由来は、バレンチヌス司教が亡くなった日を由来としているんです。
昔、ローマの皇帝が、兵士の結婚を禁止していた時代がありました。
そのとき、バレンチヌス司教は、愛する男女を内緒で結婚させていたそうです。
それが見つかって、バレンチヌス司教は処刑されてしまったのです。
その日が2月14日。
この日はギリシャ神話の女神「ユノ」の祭日でもあります。
ユノは結婚の神様なんですね。
バレンチヌス司教とユノの祭日がバレンタインデーの由来となっています。
日本でのバレンタインデーは1970年代頃から流行。
最近ではバレンタインデーも進化して、チョコレートとは限りません。
ケーキやクッキーを渡すこともありますし、義理チョコも一般的ですよね。
2月の行事、節分とバレンタインデーぐらいはみなさんも忘れずにやってみてくださいね。
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