納音(なっちん)と有卦無卦(うけむけ)を知れば占いができる?
今回は「なっちん」についてです。
なっちん…かわいい名前ですね。
「なっちん」と言っても「なつみ」という名前の女の子のことではありません。
漢字で書くと「納音」と書きます。
一気に難しい雰囲気になってしまいましたねー。
納音は占いに使われる?
「納音(なっちん)」は、どうも占いに使う言葉のようです。
納音をじっと見ると「音」という字がありますね。
これは、物事が変動するときには音を伴う、そんな発想から来ているそうです。
「木火土金水が干支より生ずる五音を納める」
つまり、納音ということです。
わかります?
よくわからないんですが、とにかく生まれ年の干支に基づいた占いということでご理解いただければと思います。
納音を扱えば占いができるようになるってことですね。
納音と十干十二支との関係は?
十干十二支っていうのがあって、それが年や月に日に割り当てられています。
十干十二支はたとえば、甲子(きのえね)とか。
全部で60種類あるんですよね。
このことは他の記事にも書いてきたので、このブログではお馴染みです。
納音は年に割り当てられた十干十二支と深い関係があるものなのです。
たとえば「甲午(きのえうま)」という十干十二支を例にしてみます。
十干十二支は、干と支に分解できて、それぞれが五行の性質を持っていますよね。
五行は「木・火・土・金・水」です。
甲午の場合で見ると、「甲」は「木」の性質。
「午」は「火」の性質。
木は火を生むという考え方から、順調に物事が進むと考えられるのです。
これが丙午(ひのえうま)だと、意味が変わります。
「丙」も「午」も両方とも「火」の性質。
だから、勢いを増すという意味になるんです。
納音は、十干十二支に五行を割り当てたものに対して、いろんな名前を付けたもの。
つまり、甲午や丙午なんかをグループ分けして名前を付けているだけの話です。
その名前は漢字3文字で表されて、全部で30種類あるんですね。
十干十二支は60種類だから、2つずつに1つの納音が当てられています。
たとえば、「甲子」と「乙丑」は「海中金(かいちゅうきん)」という納音。
「甲午」と「乙未」は「沙中金(さちゅうきん)」という納音。
こんな感じです。
十干十二支で表される「年」も納音があるわけです。
だから生まれた年をもとに考えればその人の納音がわかるということ。
だから、生年月日からその人の運命を判断したりするときに使うんですね。
有卦無卦(うけむけ)とは?
納音の占いは「有卦無卦(うけむけ)」で見るようです。
納音のことは置いておいて、有卦無卦について見てみましょう。
幸運にめぐり合うことを「有卦」と言います。
その反対が「無卦」で、衰退していくことを意味します。
次に「十二運」と言うみたいですが、12個の状態とその順番があります。
それが以下の12個です。
胎、養、長生、沐浴、冠帯、建禄、帝旺、衰、病、死、墓、絶
有卦無卦は合わせると12年。
それを繰り返すと考えます。
つまりさっきの「十二運」の中に有卦と無卦があります。
ここで問題です。
有卦と無卦の境界はどこでしょうか?
よく漢字を見て、意味を考えてみてくださいね。
漢字を見るとなんとなくわかると思います。
最初の「胎」から7番目の「帝旺」までが有卦です。
そして8番目の「衰」から最後12番目の「絶」までが無卦です。
この考え方で見ると、有卦の7年間は何事もうまく行く期間。
でもその後の5年間はあまり良くない期間ということになります。
人生、山あり谷ありですよね。
有卦無卦と納音との関係は?
有卦無卦と納音の関係ですが、たとえば「甲子」の年に生まれた人がいるとします。
その人は女性でみんなから「なっちん」と呼ばれているかもしれませんが、ややこしくなるのでやめておきます。
納音を使って占うとすると…。
まず「甲子」というのは干支ですよね。
納音は干支ごとに決められているんでしたよね。
甲子の納音は「海中金」と決められています。
よく見ると「金」が入っていますからこれは金の性質だということがわかります。
「木・火・土・金・水」の金で、これは五行と言われるものですよね。
納音は30種類あって、全部漢字3文字ですが、最後の漢字は必ず「木・火・土・金・水」のどれかです。
だから次に見るのは「木・火・土・金・水」と吉凶の期間の関係を見ます。
納音が「金」の場合はいつから吉になるのか。
そして、いつから凶になるのか。
考えてもわかりませんが、これももちろん決められているので安心です。
金姓(この場合、姓で表します)の人は、卯の年、2月の初めの卯の日、卯の刻に有卦に入り、戌の年、9月初めの戌の日、戌の刻に無卦に入るとされているんです。
卯の年とは干支(えと)のことだからわかります。
卯の刻は時刻です。
なんと有卦に入る時刻、無卦に入る時刻までしっかり設定してあるんですよ。
十干十二支の納音への置き換えや納音の意味なんかは暦の本を見ればわかります。
これで、あなたも人の一生をそれっぽく占うことができるでしょう。
できれば、占いなんだから、ちょっとしたアドバイスも付け加えた方がいいですよね。
有卦に入ったら、その後の立春後の吉日を選んで、七福神や宝船を床の間に飾ると良いでしょう。
このような風習があったそうですから、このようにアドバイス。
これでアドバイスもビシッと決まりました。
七福神や宝船のグッズをあらかじめ机の下に置いておき、そのタイミングでスッと出します。
買ってくれるかもしれませんね。
これで納音のこと大体わかりましたでしょうか。
そうしましたら、実際に占い師になったつもりで、練習してみてくださいね。
この納音は古くから暦注にも記載されてきた重要な情報だったようです。
納音は30種類。
それぞれの干支と結びつき、姓をもとに、いつから有卦・無卦に入るかを見る方法です。
そして、それを運勢として導き出すものなんですね。
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