テーマ:庭園

庭って楽しい?回遊式、枯山水、路地を知ろう!

観光スポットに行くと、美しい庭があることってありますよね。 中でも、私たちが魅了されるのは日本的な庭。

庭の楽しみ方は?

京都のお寺に行けば、それは脇役かもしれないけど、きれいな庭があります。 でも、あまり興味のない人から見れば、庭は庭。そこに何の感情も持たないかもしれません。 それは、もったいない!せっかく行った観光地。 そこにあるものをできるだけ楽しんだ方がお得に決まってます。

私が庭を見てまず思うのが「よく手入れされてるなぁ」です。 もう一歩踏み込んだ見方ができれば、庭っておもしろいのかもしれない。 たぶん、庭は芸術なんだと思います。手入れの行き届きを楽しむものじゃありませんよね。 庭をどうやって楽しむかが問題です。これは、旅行にどう楽しみをプラスするかといった重要なテーマなのです。

回遊式の庭

庭や庭園が観光スポットと言われている場所はけっこうあるんですよね。 その庭を楽しむために、庭の芸術性を理解しなくては。まずは、庭のパターンを見てみましょう。 大きく3つのパターンがあるみたいですよ。

1つ目は、回遊式。これはかんたんに言うと、池がある庭です。 池があって、その真ん中あたりに島があるんです。池だけでなく、小川もあったりします。 その特徴は私たちが見たときに「日本的な庭だなぁ」って思うところ。 なぜ、そう思うのでしょうか?それは、日本の自然の姿を写している庭だから。 日本の自然風景の象徴を庭としてまとめたものが回遊式と言えます。 庭は人工的なものですが、そこからあるものがイメージされる。 日本人なら誰もが、いつか見たことのある自然の風景なんですね。 下の写真のような庭が回遊式です。

回遊式の庭園では滝を入れることもあります。 この滝のある庭。世界の数ある庭の中でも滝を入れるのは日本だけだそうです。 また、池や小川には橋がかけられることも。 さらに、池には色鮮やかな鯉が泳いでいることも多いですね。 そう言えば、見たことありますよね、そんな庭。 それが回遊式。1つ目の庭のパターンです。

枯山水の庭

2つ目のパターンは「枯山水」です。枯山水の庭はお寺で見ることの多い庭のパターン。 「禅」と言われる仏教の宗派が日本にやってきて、影響を与えた庭だそうです。 「禅」を表現している庭なんですね。この庭の特徴として、重要な存在が「石」。 「枯山水」の庭は、全体が白い砂で覆われています。 そこに木はありません。 そして、石が置かれています。 これは「回遊式」が写実的であったのに対して、「枯山水」は象徴的ということ。 つまり、象徴的ということは、わかりにくいんです。

京都の龍安寺の庭は世界的に有名な庭。 そこには15個の石が「5・2・3・2・3」の塊で配置されています。 なぜ、そういう配置なのか、何を表しているのか、わからないんですね。 それで、いろんな説がある。

たとえば、親の虎が子どもの虎に川を渡らせているところ。 たとえば、「枯山水」の名前の通り、海に島が浮かんでいるところ。 それから、石の配置がカシオペア座を表している…。 どれが正解かわからない。 それだけでなく、虎と言われてもどこに何匹いるのかも私にはわからない。 龍安寺の庭の写真を見てくださいね。(下の写真が龍安寺の庭です。) これが「枯山水」という庭で、2つ目の庭のパターンの代表的なものです。

日本の造形原理とは?

私には「枯山水」はまだ早いのでしょうか。 このわからない庭をどうやって楽しめばいいのでしょうか。 1つヒントはあります。石の配置に注目です。 その配置は黄金比になっているとか、日本の造形原理に合っているとか…。 そんなことが言われるんですね。では、日本の造形原理について書きますね。 近くにある消しゴムとか、野菜とか、スリッパとか、何でもいいです。 読みながら配置してみてくださいね。

造形原理とは、まず中心よりも少し左よりに石を1つ置きます。これを「主石」とします。 次に、主石の左手前に石を1つ置きます。これを「副石」とします。 そして、主石のななめ右手前に石を1つ置きます。これが「対石」です。 対石を置くときは、主石との間隔に注意です。 主石と副石との間隔よりも、主石と対石との間隔を広くします。 また、主石や副石と対比の関係を作るようにします。 主石と副石が背の高い石なら、対石は背の低い石を置きます。この3つの石が重要です。 それ以外に置く石は「補石」と言います。 3つの石のまわりに適当に置いてみてください。 これで、日本的な造形原理が完成しました。 庭だけではなく、生け花や盆栽にも見られるそうです。 機会があれば、ちょっと気にして見てくださいね。

路地の庭

3つ目のパターンは「路地」という庭です。「茶室」と言ったりもします。 先の2つのパターンとの違いは、庭に置かれているものを見るとわかります。 たとえば、ベンチのような椅子。小屋、飛び石、灯籠、鉢、トイレなど。 そして、梅や松、柳などが植えられます。それから垣というのもありますね。

3つの庭のパターンを見てきました。今までは手入れのことばかりが気になっていた庭。 秋に葉っぱが落ちたら、池の掃除が大変だろうなって見ていた庭。 そんなことしか思っていなかった…。。 もう少し、細部も気にしてみたいと思います。 そしたら、楽しめるかもしれません。

真、行、草という庭の分類

さらに、日本の庭の分類「真」「行」「草」と分ける場合もあるそうです。 「真」は、写実的。「草」は、象徴的。「行」は、その中間。 書道でも行書と草書とかあったけど、それも同じなのかなぁ。 たしか、美術でも同じようなことがありますよね。 私も日本人として、昔からの美意識を持っていたいなぁと思います。

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