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兼六園の「六」…何が6つある?名前の秘密

石川県の金沢市にある兼六園。 兼六園は「日本三名園」の1つとされている庭園です。 あとは、後楽園と偕楽園ですね。

兼六園の魅力とは?

広い敷地ですが、変化に富んでいて、飽きることのない兼六園。 四季折々の美しさを楽しめる庭園です。 金沢と言うと、昔は加賀百万石の城下町。 この兼六園も江戸時代にこの地を治めていた加賀藩前田家の庭園でした。

兼六園の名前の由来

兼六園の名前、気になりますよね。 「六」が入っているでしょ? こういう場合は、何かが6つある。そういう意味ですよね。 六を兼ねていると書いて兼六園。 一体、何を6個も兼ねているのでしょう。

兼六園の名付け親は前田家ではありません。 前田家から依頼を受けた奥州白河藩の松平定信という人。 江戸幕府では重鎮だったみたいです。 どうやら兼六園の名前は、中国の詩をもとにしているようです。 その中国の詩とは「洛陽名園記」。 その詩の内容は、優れた庭園について。

優れた庭園にするには、兼ねられないものが6つある。 広々とした姿を求めると、静かで奥深い風情が少なくなる。 人工的なものが多くなると、古い趣が少なくなる。 水の流れが多くなると、遠くを眺めることができくなる

そう書いています。 その上で、この6つを備えているのは「湖園」だけだ。 だそうです。 つまり「湖園」という中国の庭園の美しさを褒めた詩なんですね。

そして、兼六園の名付け親、松平定信。 この一説にインスピレーションを受けます。 6つの魅力を備えている庭園として「兼六園」と名付けたわけです。

兼六園の名前、庭を見ないで付けた

兼六園の名前を付けたのは松平定信。 これで間違いないのですが、見ていないんです。 名前を付けるときに、実際に兼六園を見に行っていないんです。 見もしないで、名前を付けちゃって…。 そういう言い方をすると、面倒くさがり屋さんかと思ってしまいます。 しっかり、全体を見て回って、感動して。 そしたら、以前に見た詩の一説が浮かんで、名前を付けた。 これが理想。

でも、見ないで名前を付けた。 その気持ちわかるなぁ。 もし、兼六園を実際に見て、なんかイメージと違う。 そうなったら困りますからね。 もう昨夜のうちに、本をいろいろ調べてるわけです。 そして、兼六園の名前を持ってきているわけです。 ところが、兼六園という感じじゃない。 こんなことなら、3つぐらい候補を考えておくべきだった。 後悔しても始まりません。 だったら、見ないで付けちゃった方がいいですよね。

いろんなものがある広い庭を見て、ポンって思いつくなんて無理ですよ。 もし、思いついたとしても「兼六園」なんてカッコいい名前出てきません。 加賀ガーデンぐらいがいいとこじゃないですか? なんか偉い人が遠くから来て、名前を付けるっていうから来てみたら。 出てきたのが、加賀ガーデン。 加賀藩の人、クスクス、隠れて笑うしかないですね。 とにかく、兼六園は6つの魅力をすべて兼ね備えるほど、優れた庭園。 そういう意味で、素敵な名前だと思います。

兼六園の設計の秘密

兼六園は大きな池があって、回遊式庭園と言われる庭園です。 これだけ広い庭だと、どんな風に設計するんでしょうか。 私なら、白い紙を前に、途方に暮れてしまいそうです。 と思ったら、やっぱりマニュアルのようなものがあるみたいですね。 基本的には風水の観点が取り入れられるみたいです、

でも、兼六園はそれだけではないんですね。 この庭園は金沢城の裏門の方にあるんです。 本来なら防衛を固めるべき場所。 ただ、あまり派手に防衛すると幕府からの信頼を失うかもしれない。 それで兼六園はさりげない外郭の役割もしているのだそうです。

庭には「曲水」、つまり水路が巡っています。 そこには石の橋がかかっています。 その橋を取り除けば、かんたんには越えられない堀に早変わり。 しかも、池の水は水量の調整が可能。 池の水を増やすと、堀の水も増える。 その水量のセンサーとなるのが、日本最古とも言われる噴水。 池の水位と噴水の高さが連動していたんですね。 よく考えられていますよね。 まるで軍事施設。 美しい庭としての表面からは、なかなか想像できません。

まさに兼六園の名に恥じない素晴らしい庭園です。 ぜひ行ってみてくださいね。

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