2023年の干支は癸卯(みずのとう)。成長する時だからこそ先を見る年!
2022/09/02
2023年はどんな年になるでしょうか。
干支(えと)がヒントになります。2023年の干支は、「癸卯(みずのとう)」です。
干支の意味や過去の傾向を見ると、この年の特徴が見えてきます。
意外と一年はすぐに終わってしまうもの。2023年が始まる前に、読んでみてください。きっと、有意義な一年になることでしょう。
毎年こんな記事を書いているので、ぜひ昨年の記事も読んでみてください。
2023年の干支(えと)は癸卯(みずのとう)
2023年の干支は「癸卯(みずのとう)」です。
これは「癸(みずのと)」と「卯(う)」という2つの漢字の組み合わせです。
一文字目は干(かん)、二文字目は支(し)です。干(かん)は十干(じっかん)といって10種類。支(し)は十二支(じゅうにし)といって12種類あります。
十二支は知っている人も多いと思いですよね。12種類の動物で表されますよね。
- 子(ね)
- 丑(うし)
- 寅(とら)
- 卯(う)
- 辰(たつ)
- 巳(み)
- 午(うま)
- 未(ひつじ)
- 申(さる)
- 酉(とり)
- 戌(いぬ)
- 亥(い)
十干はあまりなじみがありませんが、次の10種類があります。
- 甲(きのえ)
- 乙(きのと)
- 丙(ひのえ)
- 丁(ひのと)
- 戊(つちのえ)
- 己(つちのと)
- 庚(かのえ)
- 辛(かのと)
- 壬(みずのえ)
- 癸(みずのと)
この干と支が組み合わさると60種類の干支ができ上がります。
2023年の干支は、十干の最後の「癸」と十二支の4番目の「卯」の組み合わせです。60種類あるわけですから、今年は60年に一度の癸卯の年ということになりますよね。
この「癸卯」をヒントに2023年の特徴を見て行きます。
癸卯は干支の組み合わせがいい!
干支の組み合わせがよい年とよくない年があります。
これは五行というもので考えます。五行には、木・火・土・金・水の5種類があるんですね。
いろんなものをこの5つのカテゴリーに分けて考えます。そうすると、癸は「水」となり、卯は「木」となる。
つまり、2023年の干支は「水」と「木」の組み合わせです。
五行は自然界の流れを表していますから、次の図のように変化します。
「水」と「木」のようにとなり合う場合は、「相生(そうしょう)」という関係です。相性がいい。組み合わせがよいということです。
逆に「相剋(そうこく)」といって、よくない組み合わせもあるわけです。
ですから、2023年の干支はよい組み合わせ。なんだかいい一年になりそうです。
「ゲゲゲの鬼太郎」という漫画を知っていますか?
水木しげるさんが描いていた妖怪の漫画です。「水木」という名前、本名ではないのですが、この水木がすごくいい。
そんなことを荒俣宏さんが水木しげるさんとの対談で話していたことがありました。とにかく、水と木の組み合わせはいいのです。
2023年は成長に適した一年
イメージしてみてください。
干支は、一文字目を「天干」、二文字目を「地支」とも言います。「癸卯」は、天に「水」があって、地に「木」があるんですよね。
どうなりますか?
植物は水を得て育っていきます。天からの水が地にある木を成長させることになりますよね。
すごくみんなが成長できる年。2023年は、そういう年なんですよ。ワクワクしてきましたね。
これは別の観点でもそう。干支は季節として見ることもできます。「癸」は冬なんですが、「卯」は春です。しかも夏に近い春なんですね。
だからどんどん草木が成長するような季節感がある。
どんどん気候があたたかくなって、でも暑すぎず、とても成長できる季節です。
植物がどんどん生い茂るようなイメージ。またまた、ワクワクですね。
実は、前年の2022年も「壬寅」でしたから、水と木の組み合わせだった。2022年から2023年にかけて、二年連続でいい年が続く。
そして、より成長できるのが2023年となる。どんどん成長しなきゃいけないんです、私たちは。
60年前の癸卯の年は1963年
成長の2023年。
まあ、でも、これだとちょっと頼りないでしょう。抽象的ですからね。
2023年は具体的にどんな年になるのでしょうか。
それを知るには、60年前を見るといいんですね。なぜなら、2023年の60年前が同じように干支が「癸卯」の年だったからです。
1963年の癸卯の年の出来事
翌年の1964年が東京オリンピックの年ですからね。
その前年で、しかも高度経済成長の時代です。勢いがありますよね。
コロナでよくわからなくなっている2023年とはちょっとちがう感じもしますけどね。
だけど、ヒントはあるように思います。干支については、安岡正篤さんの本が参考になります。
昔の総理大臣や財界の重鎮のブレーンとなっていたような人です。この安岡先生が干支について書いています。
まず、「癸」とは「はかる」という意味があると言っています。そして、「卯」とは「芽や葉がしげる」という意味だと言っています。
組み合わせると「筋道を立てて処理してゆけば繫栄するが、筋道を誤るとこんがらがって混乱する」だそうです。
前半はいいですけどね。後半はちょっと心配ですね。こんがらがって、混乱しないようにしなければいけないですよね。
さて、どうすれば・・・。
そのヒントをくれるのが60年前の1963年というわけです。
安岡先生は、「癸」は「一揆(いっき)」に通じるものがあると言っています。歴史で習いましたよね、「農民一揆」とか。
60年前の1963年を見ると、ケネディ大統領の暗殺がありました。プロレスラーの力道山さんが刺されて亡くなったのも1963年でした。
ほかにも、吉永小百合さんの家にピストルを持った男が侵入したり、橋幸夫さんが舞台で切りつけられてけがをしたり。
団体での事件ではないので、正確には「一揆」とは違うのかもしれませんが、恐ろしいような事件が起きています。
2022年には安倍元総理の事件もありましたから、2023年も安全にはより一層注意が必要かもしれません。
ですが、なかなかこれを知って、私たちがどうにかできるものでもない。
注目してほしいのは世界的なあのバンドなんです。
ビートルズがイギリスで大ヒット!
1963年、イギリスのビートルズが大ヒットします。
デビューは前年の1962年ですが、ヒットしたのが1963年。この年、「プリーズ・プリーズ・ミー」のアルバムが発売されました。
30週連続でランキング1位。そのアルバムから1位を奪ったのが次のビートルズのアルバムだった。それぐらいのすごい勢いがあったんですよね。
この出来事の特徴はなんでしょうか。
デビューは前年。つまり、ビートルズはこの年に生まれたわけではない。デビュー2年目のまだ若いビートルズが、ものすごい成長を遂げたんです。
癸卯の「成長」を象徴しているような出来事ですよね。
ですから、2023年、今やっていることで、日の目を浴びていないもの。あるんじゃないでしょうか。頑張っているのに認められていないものとか。
ついに成長するかもしれませんね。しかも、ものすごい成長を遂げるかも。まだ、結果が出ていなくても、2023年はあきらめずにやることですね。
日本の音楽やテレビはいろいろ
イギリスの音楽界はビートルズでした。でも、日本の音楽界だと少し違うんですよね。
この年のヒット曲はこんな感じです。
- 高校三年生(舟木一夫)
- 見上げてごらん夜の星を(坂本九)
- 恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)
- こんにちは赤ちゃん(梓みちよ)
- 東京五輪音頭(三波春雄)
- ヘイ・ポーラ(田辺靖雄・梓みちよ)
- おもちゃのチャチャチャ(真理ヨシコ)
けっこう有名な曲が多いと思うのは年齢のせいでしょうか。
とにかく、どうですか?このラインナップ。
青春ソングがあって、恋愛ソング、子育て、童謡、洋楽のカバー、そして音頭もあります。なんかバリエーションが豊富なんですよね。かたよっていないというか。
テレビもそうなんですよ。この年に始まった番組を見てください。
- 鉄腕アトム
- キューピー3分クッキング
- 大河ドラマ
- アップダウンクイズ
鉄腕アトムは日本で最初の国産テレビアニメだそうです。大河ドラマは、30分が主流だったドラマを大作ドラマにしようとする試み。
そういう新たな挑戦という特徴もありますが、やっぱり気になるのはこのバリエーションです。
アニメ、料理番組、時代劇ドラマ、視聴者参加型のクイズ番組。
成長とはまた違うんですが、どんどんいろんなものが生まれているというか。いろんな花が咲いている感じがしませんか?
これもやっぱり春らしい雰囲気なのかなと思うわけです。
様々なアイディアが出てきそうな予感です。きっと、あなたもいいアイディアが出るはずです!
となると、逆に2023年は心配…?
ここまで見て2023年はどうでしょうか。
ビートルズのような大きな成長が期待できる。そして、いろんなアイディアも生まれてくる。多様に認められる。最高ですね。
素直に喜んで、2023年を迎えればいいんですけどね。私みたいな心配性は、逆に不安になったりもします。陰と陽は表裏一体と言いますから。
こんないいことばかりでいいのかなと思います。そこで、いくつか1963年の出来事を見てみましょう。
紅白歌合戦が高視聴率
NHKで大みそかに放送される紅白歌合戦。もちろん今も続いていますよね。
だけど、1963年の視聴率がすごいんです。なんと、81%でした。
最近は30%台なので、そのすごさがわかります。もうほとんど日本人の全員が見ている感じですよね。
「SUKIYAKI」がアメリカで1位に
SUKIYAKIというのは、坂本九さんの名曲「上を向いて歩こう」です。この歌がアメリカではSUKIYAKIという名前。
SUKIYAKIがなんとアメリカのビルボードで1位になったのが1963年でした。のちに100万枚まで売り上げをのばします。
「上を向いて歩こう」は2年前の1961年に日本ではヒットしていました。それが海を越えて、1963年にアメリカでヒット。
ビートルズの成長に似ている部分があるように思います。癸卯は、生まれるのではなく、成長の年。
ビートルズの「She Loves You」
もう1つ挙げるならば、またまたビートルズです。ビートルズで一番売れた曲、知っていますか?
「She Loves You」という曲らしいんですね。このレコードが出たのが1963年だったんです。
じゃあこれが、何なのかという話ですよね。
この3つの出来事には、「ピークになっている」という共通点があります。
ビートルズってその後もすごい人気があって、1970年に解散します。でも、デビューから2年目の1963年の曲が一番売れたんです。
そして、今でもなかなかビートルズを超えるバンドってないと思うんですよね。
SUKIYAKIもあれから60年近く過ぎた。でも、いまだにアメリカで1位となる日本の歌は出てきません。
紅白も同じように、もうこの先、さすがに80%の視聴率は超えられないでしょう。
つまり、大きな成長がある癸卯の年だけど、それだけにピークとなりやすい。
ピークを過ぎれば、その後は下り坂になってしまう。ちょっと寂しい感じがしないでしょうか。
1963年は成長するんですよね。でも、そこで止まってしまうかもしれない。
どうせなら未来につながっていかないといけませんよね。
なので、もちろん成長を感じてもいいんですけど、未来のための新たな手を打っておくことが大事。2023年はそういう年だと思うんです。
「卯」は春でしたが、「癸」は冬。春を待っている準備中を意味している漢字なんですよね。
つまり、春らしさに浮かれてばかりではいけなくて、一方で次の準備を考えなければいけない。そう考えると、「卯」と「癸」の意味がしっくりきます。
では、どんなことをすればいいんでしょうか。
そのヒントもやっぱり60年前にあるんですね。
トヨタがピックアップトラックを発売
1963年、トヨタ自動車がピックアップトラックを発売。「トヨペット・ライト・スタウト」という車です。調べてみると、後ろが荷台になっているような車です。
ホンダも初の四輪自動車の「T360」を発売しています。これは軽トラックです。マツダも小型自動車の「ファミリア」を発売しています。
ちょっと前にトヨタは大衆車の「パプリカ」を発売しています。1963年には大衆車とは違った車を発売しているんですよね。
トヨタは今も販売台数世界一の自動車メーカー。ぜんぜん、1963年がピークではなかった。
エースコックのワンタンメンが発売
エースコックという会社が即席めんの「ワンタンメン」を発売。
同じ年に日清食品は「日清焼そば」を発売。
即席めんでは、主流がしょうゆ味のラーメンの中で、ちょっと違った路線です。
ワンタンメンも日清の焼きそばも現在も販売されていますよね。
サントリーがビールを発売
サントリーがビールに参入したのが1963年。
再参入だったようですが、当時、すでにワインでもうかっていたみたいです。もうかっていたけど、そこでさらにビールに進出。
この年に企業名もサントリーに変えています。なんか新たな挑戦を感じますよね。
サントリーのビール事業は今もプレミアムモルツが人気ですよね。
このように後につながるスタートを1963年にしている企業があります。
そうすると、ピークとならずに、成長できるような気がしますよね。
共通点を探ると、発売した商品が世の中の主流、または自社の主流ではないところがポイントでもあります。
成長する時だからこそ、次の一手を打つ!
もう1963年に向けて、私が伝えたいことはわかったでしょう。
ビートルズに「エイト・デイズ・ア・ウィーク」という歌があります。
この歌は1964年なので、翌年なのですが、かんたんに言うと「忙しい」という歌。1週間に8日ぐらい働いているみたいな意味の歌です。
それぐらいビートルズは1963年ごろ、忙しかったはずなんですよね。
やっぱり大きく成長するときは、忙しさを伴います。そして、目の前の仕事を片付けることに精一杯になってしまう。
しかも調子よく成長しているので、勝手に明るい未来を想像してしまう。このままの勢いが持続すると考えてしまいがちです。
だけど、実際は、そこがピークになってしまうかもしれません。
実際、紅白歌合戦、SUKIYAKIなんか、60年も越えられないんですよ。
私たちは、1963年こそ、よく未来を考えなければいけない。あぐらをかいてはいけない。
成長中だからこそ、未来を見る。
どうすればいいでしょうか。
アイディアがどんどん生まれるような雰囲気もある癸卯の年ですけどね。なんでもいいのではなく、少し路線を変えたところがいいのでしょう。
車ではトラック、即席めんでは焼きそばみたいな。主流ではなく。
だけど、よく考えてみると、トヨタもエースコックもサントリーもまったく今までと違ったところに進出しているわけでもない。
上で紹介した安岡先生が言っていました。「筋道を通す」と言っていました。
なんでもかんでもうまくいくのではないということ。今までのことを生かして、新たな取り組み。
そして、「癸」には「はかる」という意味があって、はかるためには「標準」が必要になるとも言っています。
なるほどなと思いますよね。世の中の「標準」が明確になると、そこから外れた「例外」のようなものが見えてくる。
そこにチャンスがあるような気がするんですよね。
「上を向いて歩こう」がアメリカでヒットしたわけですが、この曲は当時のアメリカで流行していたロックンロールとは違ったもので、古いような曲調だったそうです。でも、そこが逆に受け入れられてヒットしたんですね。
基本的には、今までの過程で当たり前となってきたものが成長するのが2023年なんでしょう。
同時に例外ともいうべきものに光が当たる。当たり前ではないところを見るような感じなんですかね。少し違った路線で。
ビジネスの種をまくならそんなところがいいのではないでしょうか。
転職するなら、まったく違った業界ではなく、今までの仕事を生かしつつ、だけど今まではちょっと路線を変えてみる。
恋愛なら、今までの自分の中にあった理想の人とは違った人も意識してみる。
今までの私とはちょっと違う。でも、まったく別のことでもない。そんなところにチャンスがある。これはすぐに結果は出ないけど、将来のためには必要なんです。
2023年は成長の年だからこそ、その先もよく考えて、次の一手を打っておくのがよいのだろうと思われます。
2023年は夢を見ることが大事!
60年前の1963年の癸卯の年には、アメリカで有名な演説がありました。
キング牧師の演説「I Have a Dream」です。
2023年も「Dream」が大事ですね。つまり、未来のこと。
干支の「癸卯」の「卯」には、「冒す」という意味があるそうですよ。調子がいいと守りに入りたくなるかもしれないけど、そんな時こそ「冒険」。
成長中は毎日忙しいかもしれないけど、未来を夢見る時間も作りましょう。
これが2023年を、そして、さらにその先もうまく生きるポイントになるのではないでしょうか。
2023年の癸卯の年。
成長の時だからこそ、その先を考える年とまとめたいと思います。
みなさんにとって、2023年がよい年になりますように…
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