2月が短くて、7月と8月が連続で長い理由
2015/01/02
暦は大きく分けると、太陽暦、太陰暦、太陰太陽暦の3つに分けられるそうです。
現代において、世界で用いられているものはグレゴリオ暦という太陽暦です。
これは太陽の動く周期を1年とするもの。
一方、月の満ち欠けで見る暦が太陰暦です。月の形の変化の周期を1か月とします。
太陰太陽暦は、太陰暦の月の周期を利用しますが、太陽暦での1年に近づけるよう調整して季節とのずれを修正した暦です。
2月が短いのはなぜ?
カレンダーで誰もが気になるのは2月がなぜ短いのか、そしてなぜ30日と31日の月は交互に来ないのか。
7月と8月が31日で連続するんですよね。あれって夏休みが長くなる子どもたちにはありがたい話ですが、一体なぜなんでしょう。
その答えを探すには昔のローマ時代までさかのぼります。
ローマでは10カ月の暦を使っていたそうですが、エジプトからの影響で2カ月追加しました。
エジプトは当時、文明を発達させていましたからね。
それでもその時点では1年が355日、春(3月)を年初にしていました。
つまり2月が年末だったんです。
ローマ人は奇数が好きらしく、29日と31日の月に分けて、年末である今の2月を28日にしていました。
その後、閏月による太陰太陽暦に移行するも混乱が発生。
そこでユリウス・カエサルという人がユリウス暦を採用します。
年初を今の1月に設定。
ついでに月の長さを変更。
その上、7月に自分の名前を入れて(7月は英語で「July」です)、閏年(4年に一度日数を1日増やすあれです)は以前の名残で2月に入れることにしました。
この時点では2月は29日か30日です。
その後、アウグストゥスという皇帝が登場します。
この人、8月に自分な名前を入れてAugustと改名し、なんと8月の長さも31日に増やし、その分、2月を1日少なくしてしまいました。
これで2月は28日か29日になったんですね。
さらにアウグストゥス、9月以降の30日と31日の順番も逆にしました。
子どもたちはアウグストゥスのおかげで夏休みが増えたんです。
それにしても、かなり強引なやり方。
ちなみにグレゴリオ暦で9~12月の英語の語源が7~10番目を意味する言葉であるのもこの歴史によります。
気になる方は発音してみてください。
9月は「September」、10月は「October」、11月は「November」、12月は「December」ですよね。
10月は8本足のタコが「Octopus」であることからも雰囲気がつかめると思います。
日本の太陽暦採用は1873年。
日本でもかつては太陰太陽暦を利用していました。これだと1年が12カ月のときと13カ月の年があるそうです。
閏月という月を入れて調整していたからそうなるんだそうです。
日本では1873年にグレゴリオ暦を採用しています。
このときはユリウス暦で1898年にグレゴリオ暦となったそうです。
11月9日は暦を採用した日。
太陽暦採用記念日であるとともに、この日はうちの子の誕生日でもあるんですね。
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