方違え(かたたがえ)の方法とは?滞在期間や引っ越しのやり方について
2019/11/05
引っ越しや旅行で気になるのが「方位」ですよね。
吉方位ならいいのですが、凶方位になることもあります。
だけど、今さら変更することもできない。
こういうケースはわりとあるんですよね。
今の時代、方位を気にして引っ越しする人なんて少ないですから。
そのまま知らないですめばよかったのです。
でも、凶方位だと知ってしまった。
気になります。
どうすればいいの?
となりますよね。
そこで方法があるとすれば、「方違え」です。
凶方位に引っ越さなければいけない。
凶方位へ旅行に行かなければいけない。
旅行なら、ちょっとぐらい延期したらどうですか?とも思いますが…
避けられないこともあるでしょう。
そんなときは、方違えを知っておくとよいと思います。
ここではその方法や考え方について書きますね。
方違えとは凶方位に行く場合の対処法?
いきなり「方違え」と言われてもわからないかもしれません。
凶方位が怖いというのは昔から同じ。
だからどうにかしたい。
方違えは昔の人の知恵です。
九星気学なんていうのは、つい最近の話です。
それよりもずっと昔からあったのが凶神です。
金神とか大将軍とか、天一神とか。
こういった凶神がどこかの方位にいるわけですよね。
たとえば、2020年は南東に金神がいます。
そうなると、南東は金神の凶方位というわけです。
一年中よくないわけです。
こういった凶神を昔の人はかなり恐れていたという歴史があります。
昔っていつでしょう。
少なくとも平安時代の頃にはかなり恐れられていました。
そして江戸時代でもそうでした。
だけど、さすがに一年間もある特定の方位に行かないことは無理なんですよね。
そこで昔の人が考えたのが「方違え」という方法です。
つまり、凶方位に行くときに使う方法。
凶方位にそのまま行くのは怖いから、どうにかする方法です。
今の時代は、方位と言えば、九星気学となっています。
九星気学にも凶方位がありますよね。
私はこの昔の人が考えた方違えをやっぱり九星の凶方位でも使うべきだと思います。
方違えの方法
では、方違えはどうやって行うのでしょうか。
その方法についてです。
凶方位に行く場合。
方違えは基本的にはまっすぐ行かないことを言います。
身近なことで方違えを考えてみます。
たとえば、家から見て北の方角に公園があります。
どうしてもそこに行かなきゃいけない。
でも北は恐ろしい凶方位。
ここでは、公園にまっすぐ行く道に怖い犬がいるとでもしましょう。
小型犬じゃないですよ。
でっかい野生っぽいやつです。
あなたは犬が苦手です。
まっすぐ北に向かうと犬に吠えられる。
噛まれるかも。
怖くなってしまいます。
さぁ、どうしましょう?
そうです。
その道を通らなければいいんです。
別の道を進む。
怖い道を通らないように進む。
回り道する。
まっすぐ行くから北に向かってしまう。
ジグザグに行けばいいんですね!
少し斜めの方(たとえば北東)に向かって家を出発。
(北東は凶方位ではないこととします。)
そして、家と公園の中間あたりかなってところで斜め(たとえば北西)に曲がる。
(北西も凶方位でないとします。)
そしてまっすぐ進むと公園が見えてきます。
そういう道があればということが前提で。
無事に到着。
この場合、途中で北に向かったことはあったでしょうか。
ありませんでした。
北東に行ってから北西に行ったから。
方違えのイメージができましたでしょうか。
たしかに公園という目的地は北にあった。
けど、北にまっすぐ行ってないから大丈夫っていうのが「方違え」です。
よく考えると、これは遠回ですよね。
直線距離が一番近いわけですから。
わざわざ遠回りするところに方違えの意味があるわけです。
ここがすごく大事なんですね。
方違えで凶方位を避けているように見えます。
でも、実際はそうではないということです。
きっと、よくわからないでしょう。
それは私の犬の例えがよくなかったのです。
やっぱり北に行くのだから、それは凶方位への移動です。
公園に行ったのですから。
公園は北にある。
だから、結局は凶方位に行ったんですね。
じゃあ、あの回り道はなんだったの?と思うでしょう。
正しい疑問です。
方違えでは神様のイメージを持つことが大事
これをちゃんと知っておくべきですよ。
九星気学で方位を見る人が多いですよね。
それで、凶方位だとわかる。
わかります。
わかったら怖くなる。
それで方違えをすれば大丈夫と知る。
ネットで調べれば出てくるでしょう。
これから行くところが凶方位だということもわかった。
方違えという方法があることがわかった。
安心ですか?
安心している人も多いんですね。
これはなんか私から見ると、何が大丈夫なのかがわかりませんよ。
九星気学は分かりやすい半面、すごく機械的なんですよね。
表面的というか。
ネットで見つかる情報はだいたい表面的です。
九星気学は最近の話ですからね。
昔の凶方位は、方位の神様がいたんです。
だからわかりやすかった。
神様がいるところが凶方位。
行ってはいけないと言われている方位ですよね。
それなのに行ったらどうですか?
失礼じゃないですか?
方位はここから考えるべきです。
もっと科学的に方位のことを説明する人もたしかにいます。
このブログのコメントでも、地球の回転が関係していると教えてくれた人がいました。
そうかもしれません。
でも、それでは乾燥しすぎています。
なんで凶方位を避けるのかを間違えると、方違えの方法も間違えますよ。
方違えとは簡単に言うと、
「凶方位に気を使って遠回りすること」
です。
これが正しいんです。
あなたが神様だとしますよ。
神様なんていないし~と言っている人ってどう見えますか?
それよりも、やっぱり自分に気を使ってくれる人に幸せを与えたいなと思うでしょう。
神様だってちゃんと見ている。
これが方位です。
つまり、方違えをすれば大丈夫、安心。
これはなんか違うなと思いませんか?
思わないからおかしくなってしまいます。
何となく方位をなめてる感じしませんか?
昔の人の「方違え」を学ぶべき
特に引っ越しでは凶方位に悩む人がいるんですよね。
私も相談を受けることがあります。
凶方位に行くことになってしまった。
ここでも、やっぱり神様のことをイメージするべきですよね。
そうすると、まずは凶方位の時期に行かないのが正解です。
凶方位だけど、まあ方違えをやって行けば大丈夫。
そうではないんです。
実際、昔の人はどうやっていたのでしょうか。
私たちは、先人に学ぶべきです。
いくつか紹介しますね。
知恵を3つ見つけました。
1つ目。
牛車で出かけて、車の中で一夜を過ごします。
そして次の日に目的地へ。
今の世の中、牛車を入手するのはなかなか難しい。
置き換えると車で一泊すると良いということになりますかね。
2つ目。
枕を誰かに預けます。
凶神のいない方位に住んでいる誰かに枕を預けるんです。
それから目的地に行きます。
これは、一晩泊まったということにしてもらうということでしょうか。
意外にもゆるさが感じられます。
ここで気になるのが、寝ることにこだわっていることですよね。
さっきの牛車の話もそうですし、枕もそう。
宿泊することが大事なようです。
そうなると、期間の問題になります。
期間という意味では、方違えを否定する意見もあります。
そんな短い期間を別の方位に行ったからって意味がない。
1年ぐらい住んだならともかくです。
方位を見るなら、住んでいるところから見た目的地の方位を見るべきだ。
そういう厳しい批判もあります。
そんな厳しいこと言っても自分の首絞めるだけなんですけどね。
3つ目。
大阪の方違神社という神社に行きます。
この神社に参拝する。
方違えしたのと同じ効果があるそうです。
もし、凶方位に行ってしまったときも、この神社に参拝すれば許されるとも言われます。
だいぶ強引な気もしますが、それが神様というものなんですね。
凶方位に行ってしまった場合は、急いで方違神社に行った方がいいみたいです。
大阪が遠い人は近くの神社でも方位除けをやってるかもしれません。
こんな方法で昔の人は凶方位に行っていたんです。
私たちも見習うべきところがありますよね。
現代における方違えのヒントがあるなと思います。
現代の方違えの方法とは?
だいぶ昔とは状況が違っています。
まず牛車を持っている人は少ないですからね。
上に書いた昔の人の3つの方法がありますよね。
これには共通点がある。
何でしょう。
凶方位に行っても大丈夫な方法と見ると、見えてきません。
凶方位に行くことを恐れて、昔の人がやっていた方法と見るべきです。
まず、宿泊することがあります。
まっすぐ行かずにほかの方位に行って宿泊します。
車でもいいでしょうけど、今は宿泊施設もかなりありますからね。
そういうところで泊まるべきです。
これが1つの方法。
もう1つは、方違神社に行くこと。
これらは何を表しているでしょうか。
そこがポイントです。
負担するということなんです。
犠牲を作ると言うんですかね。
わざわざ苦労をする。
わざわざ遠回りしている。
時間がかかります。
わざわざ大阪の神社に行く。
時間がかかります。
お金もかかる。
こうして自分の犠牲を作っていることが大事です。
なぜなら、神様に気を使っているのと同じこと。
ちゃんと凶方位を意識していることがわかりますよね。
まっすぐ行くのが便利だし楽なんです。
だけど、そこは凶方位。
そこに楽な方法で進んじゃダメなんだということ。
少しは自分も苦労しなきゃつり合いが取れないじゃないですか。
そのための遠回りが「方違え」です。
今は昔とは時代が違います。
本当の方違えの方法とはどうなりますか?
もうわかりましたよね。
方違えは別の方位に宿泊する
私が考えるなら、こうなります。
その前に。
方違えは2つありますよ。
凶方位を避けるための方違えが1つ。
凶方位に気を使う、犠牲を作る方違えが1つ。
もし、凶方位を避けるための方違えなのであれば、それはかなりの時間を要します。
年の凶方位と月の凶方位があります。
それが凶方位とはならない時まで別のところで過ごすことになります。
たとえば、2020年は東が凶方位だとして。
でも、2020年の7月に今の家を出なければいけない。
そして東に行きたい。
そしたら、7月に今の家を出る。
そのまま東に行ったらよくない。
だから、ますは南東に行く。
そこから北東に行って、目的地に行く時期は、いつでしょう。
もう東が凶方位ではない時期です。
そしたら、来年まで半年以上は待つ必要があります。
これなら、凶方位を避けたと言えるかもしれません。
これも方違え。
月の凶方位を避けるなら、もっと短いですが、それでも一泊では済まないはずです。
すごく大変ですよね。
ここまでやる必要があるのかどうか、私は疑問です。
もう1つの方違えでいいんです。
本質を忘れてはいけません。
ただ、凶方位を避けていればいいというもんじゃないということ。
なぜ、凶方位を避けるのかがわからなくなってしまっては本末転倒です。
昔の人が行った牛車で一晩過ごすような方法があります。
これは凶方位を避けたわけではありません。
凶方位に気を使ったんです。
となると、期間はどうでもいいんですね。
なぜだかわかりますか。
避けるわけじゃないからですよ。
避けないんです。
期間にこだわるのは間違いだということです。
でも、期間にこだわる人がすごく多いんです。
長ければいいということじゃないんですからね。
宿泊は一晩でいいと言えます。
さっきの東の例で言えば、一晩南東に宿泊してから翌日に北東に行く。
これが現代の方違えだと私は思います。
方違えで気をつけること
わざわざこんなこと書かなくてもいいだろうと思ったのですが。
念のため書いておきます。
たとえば、2020年に引っ越しするとします。
2020年は東と西はどんな人でも凶方位ですよね。
九星見れば、五黄殺と暗剣殺ですから、そうなります。
そこで北に引っ越しするときに、北は凶方位だとします。
そこで、さっそく方違えをしようとします。
でも、注意が必要ですよ。
東や西を使ってはいけません。
そこも凶方位だからですね。
だから、凶方位ではない方位に宿泊する必要があります。
凶方位を避けるために、凶方位に行くのはおかしなことですからね。
たまに年と月の方位を合わせると、どの方位も凶方位になることがあります。
こういう時は、方違えはできないと考えなければいけません。
引っ越しの場合の方違えのやり方
実際に引っ越しの時に方違えをするなら、どうすればいいでしょうか。
東に引っ越しするとして。
いったん、南東に宿泊して、そこから新居に行きます。
これなら、まっすぐ東に行ってないですね。
できますか?
かなり遠いところに引っ越しするならできるかもしれません。
当日に荷物がつかない場合です。
でも、近い引っ越しなら、トラックですぐついてしまう。
その場合、どうすればよいのでしょうか。
ここはやっぱりちゃんとやりたいですよね。
それなら荷物を引っ越し屋さんに預けるのが一番ですね。
引っ越し屋さんに一晩預かってもらって、自分は南東に行って宿泊。
翌日、荷物を届けてもらうまでに新居に入っておく。
これが現代の方違えでしょう。
そこで必要となってくるのが荷物を預かってくれる引っ越し業者です。
どこでもやってくれるとは限りません。
こういうサイトがあります。
見てみると、「家財お預かりプラン」というのがあります。
そのプランがある引っ越し業者が出てきます。
預かってもらうのでさすがに少しは費用が多めにかかりますよね。
それもさっき書いた負担や犠牲というものなので、意味があるんです。
引っ越しのサカイとか、アート引越センターとか、ヤマトなどの大手でも、できるようですから、一度見積りしてみるといいと思います。
このスーモのサイトは他と違って、電話番号を入れなくていいんので安心です。
これで引っ越しの方違えは大丈夫じゃないでしょうか。
私はこれに暦の吉日や凶日も合わせて、いつ引っ越しするべきかを見ています。
ご相談いただければ、お答えしていますので、ぜひご利用ください。
ご相談は、こちらのページをご覧ください。
方違えはなぜ行うのかが大事!
今、すごく方位は軽くなってしまったように感じます。
なぜ凶方位を避けるべきなのか。
どうして方違えをやるべきなのか。
こういったことをぜひ考えて、方違えを行ってください。
そしたら、方位の神様が味方してくれるんです。
「吉」と「凶」にばかり、目が行っているうちは意味がありません。
吉方位に行ってもうまく行かない人って多いですよ。
逆に凶方位に行ったけど大丈夫という人は少ないんです。
わかりますよね。
不思議なようにも思えますが、これが正しい結果だと私は思います。
方位の使い方がよくない人が多いのが問題です。
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Comment
質問失礼致します。6月に月が本命殺の凶方位に当たる南南西(南西)の大会に出場致します。南の方違神社へお参りするのに良い日にちをお教えください。
また、5月に年月共、凶方位の東で大会があるのですが、こちらは日帰りで2日間になります。この場合も方違神社へ行った方が良いのでしょうか?その場合の良いお日にちをお教え頂ければ幸いです。
最後になりましたが、以前も方違神社へのお詣り日をご教授頂きました。お陰様で希望の結果となり大変ありがとうございました。この度もどうぞよろしくお願い致します。
はるさん
凶方位になるならば神社に行っておいた方がよいのではないでしょうか。九星など確認して回答したいので、下記のページよりご相談いただけますと助かります。
引っ越しや旅行の方位やタイミングの相談を受け付けています!
よろしくお願い致します。
はじめまして。
お伺いします。6月に静岡から滋賀県へ引っ越し予定です。ただ二人とも6月は西が五黄殺の方位なので、方違えをしようと思います、南西に一泊で宜しいですか?
山田幸恵さん
はじめまして。南西でいいのか、一泊でいいのかなど、きちんと確認した方がよいので、下記のページからご相談いただけると大変助かります。
引っ越しや旅行の方位やタイミングの相談を受け付けています!
よろしくお願い致します。