2016年の金神の方位は８方位。旅行や引越しで災難を避ける方法。

金神は方位の神様です。

凶神と言われる恐ろしい神様で、年によって金神のいる方位は異なります。

その方位に向かっての旅行や引越しは要注意。

というわけで、ここでは2016年の金神の方位について書きたいと思います。

金神の方位に関する詳しい情報は別の記事に書きましたのでそちらをご覧ください。

金神の方位を避ける３つの方法。遊行、間日などを詳しく。

2016年は丙申が干支です。

干支と言うと、申年（さるどし）だけが有名なんですが、丙申（ひのえさる）が正しい干支です。

金神を意識する時は、この「丙（ひのえ）」の部分が大事なんです。

この部分は十干と言いますが、10種類あって、毎年変わります。

その年の十干が金神の方位を決めることになります。

暦を見る場合は、普通のカレンダーの一年とズレがありますから注意です。

立春を基準にしますので、2016年は２月４日から始まる一年です。

それではさっそく、金神の方位についてです。

実は「丙」の年は、金神が最も多い年になります。

なんと６方位に巡金神がいるんです。

これは大変恐ろしいことです。

前年の2015年なんて２つの方位にしかいなかったのに、一気に増えるんですね。

ちなみに来年は４方位に減りますから少しは楽になります。

６方位は巡金神、あと２方位追加で、大金神と姫金神。

合わせると2016年は8方位に上ります。

2016年の巡金神がいる６方位。

子、丑、寅、卯、午、未。

つまり、北、北北東、東北東、東、南、南南西。

この６方位。

大金神は巳の方位、姫金神は亥の方位です。

つまり、南南東、北北西です。

図で表すと、

かなりの方位が金神に乗っ取られている状況です。

特に子、丑、寅、卯の４方位が連続。

これでは北東方面には旅行も引越しもできません。

ただ、どうしても金神のいる方位に向かっての旅行がしたい時もあります。

引越しが必要な時もあります。

来年を待たなければいけないのでしょうか。

そんなことはありませんよ。

一年の中に金神がいる方位で問題ないという日が設けられていたり、吉神が同じ方位にいれば大丈夫だったりします。

これを知っていれば金神による災難に遭わなくて済みますね。

さっき言ったように2016年の巡金神の方位は６方位です。

ところが、金神にはあるルールがあります。同じ方位に吉神がいれば金神は抑え込まれるそうです。

子、丑、寅、卯、午、未の６方位を見てみましょう。

子の方位は、巡金神のみです。

丑の方位は、歳枝徳の吉神もいます。

寅の方位は、歳馬の吉神もいます。

卯の方位は、竜徳の吉神もいます。

午の方位は、生気の吉神もいます。

未の方位は、吉神はいません。

吉神が金神を抑え込むことができるルールのおかげで、巡金神の６方位のうち問題のある方位は２方位になりました。

あとの４方位は気にしなくていい。

問題は子の方位と未の方位になります。

これは仕方がないので、遊行の時を狙うことにしましょう。

遊行とは、金神が本来いるべき方位を離れて遊びに行くことですね。

そういう日が一年の中に結構あります。

ルールの詳細は別の記事に書いているので気になる方は見てください。

金神の方位を避ける３つの方法。遊行、間日などを詳しく。

とにかく、以下の日であれば子と未の方位も問題ないのです。

【１月】
9日,10日,11日,12日,13日,21日,22日,23日,24日,25日,31日

【２月】
1日,2日,3日,4日,5日,6日,14日,15日,16日,17日,18日,26日,27日,28日,29日

【３月】
1日,9日,10日,11日,12日,13日,21日,22日,23日,24日,25日

【４月】
3日,4日,5日,6日,7日,2日,14日,15日,16日,17日,18日,26日,27日,28日,29日,30日

【５月】
8日,9日,10日,11日,12日,20日,21日,22日,23日,24日,25日,26日,27日,28日

【６月】
1日,2日,3日,4日,5日,13日,14日,15日,16日,17日,25日,26日,27日,28日,29日

【７月】
7日,8日,9日,10日,11日,19日,20日,21日,22日,23日,24日,25日,26日,27日,31日

【８月】
1日,2日,3日,4日,7日,8日,9日,10日,11日,12日,13日,14日,15日,16日,24日,25日,26日,27日,28日

【９月】
5日,6日,7日,8日,9日,17日,18日,19日,20日,21日,29日,30日

【10月】
1日,2日,3日,6日,7日,8日,9日,10日,11日,12日,13日,14日,15日,23日,24日,25日,26日,27日

【11月】
4日,5日,6日,7日,8日,16日,17日,18日,19日,20日,26日,27日,28日,29日,30日

【12月】
1日,2日,10日,11日,12日,13日,14日,22日,23日,24日,25日,26日

ただし、遊行先の方位には金神がいるわけですから、油断大敵です。

あとは「間日（まび）」を利用する手もあります。

金神の間日とは金神がお休みで、その方位に向かって何かしても大丈夫と言われる日。

春なら丑の日、夏なら申の日、秋なら未の日、冬なら酉の日。

季節は二十四節気を用います。

2016年には、この金神間日が年間で30日あります。

この日に旅行や引越しならどの方位であっても金神を気にすることはありません。

これで巡金神はなんとかなりそうでしょうか。

あとに残るのは大金神と姫金神です。

2016年の大金神は巳の方位、姫金神は亥の方位にあります。

巡金神との大きな違いは、１つの方位にしかいないことです。

しかも遊行がありませんからずっとその方位にいるんですね。

となると、巳の方位と、亥の方位に吉神がいるかが大事になってきます。

お願いだからいてくださいと思うわけです。

大金神の巳の方位は？

歳禄、福徳と２つも吉神がいるではありませんか。

これで大金神は問題なし。

一方の姫金神はどうか。

残念ながら亥の方位に吉神はいません。

姫金神は巡金神のようにスキがありませんからね。

この場合は受け入れるしかありませんね。

亥の方位には行かないことです。

これで納得ができればいいのですが、亥の方にも行きたい人もいるはず。

それなら、あの手段を使うしかありません。

方違えです。

まっすぐ亥の方位に進まずにちょっと角度をつけて途中で曲がるような進み方をするのです。

これが方違え。

引越しの場合は、少しは別の方位に滞在してから新居に住むようにします。

姫金神は方違えでなんとかしましょう。

それか間日？

間日が姫金神にも適用されるのかはよくわかりません。

参考
方違え（かたたがえ）はジグザグに進むこと？

巡金神は６方位ですが、うち４方位は吉神が同じ方位にいるので大丈夫。

残りの子と未の方位は遊行の期間や金神間日を使う。

大金神は巳の方位ですが、吉神がいるので大丈夫。

姫金神は方違えでうまく避ける。

このように金神の方位は多くの場合はどうにかなりますから怖がる必要はありませんね。

でも、私なら方違えとか金神間日を利用するぐらいなら、来年まで待つことを選びます。

暦を見るって、無理矢理ルールを使ってどうこうするよりも、そういうことなんじゃないのかなと思います。

当たり前ですが、方位の凶神は金神だけではないので、他の凶方位にも気をつけてくださいね。

最後になりましたが、方位は24方位に分けることもありますね。

その場合は、360度がもっと細かく分かれるので、金神のいない方位は多くなります。

なんか悪い方位が多すぎて困るから後付けしたような感じがしないでもありませんが。

24方位の参考図↓