九星と方位。自分の星は来年どこに行く?
2015/01/02
人の運勢や吉凶判断に使われる九星。
暦の中の暦注の1つですが、他の情報とは異なる特徴があります。
たとえば、大安というのは暦注である六曜の1つですが、これは誰にとっても、その日は大安になるわけですよね。
つまり、誰にとっても良い日ということになります。
でも、九星の場合はそれぞれの人の生まれた年をもとにするので、人によって良い日かどうかは変わるということですね。
まずは本命星を知ること。
九星では本命星というのが重要です。
本命星とは、自分が何の星かということ。
星というのは、一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の9種類に分かれています。
まずは、その中で自分がどの星に分類されるのかを知る必要があります。
だから、人それぞれ違います。
血液型とか星座みたいなものですね。
星座は生まれた月をもとにするけど、九星のもとになるのは生まれた年。
本命星を調べるときには、旧暦の節切りなので、そこだけ注意すればかんたんに見つかります。
でも旧暦とか節切りって何でしょう?
そんな難しい言葉は、ここではやめましょうね。
これだけ知っていれば大丈夫。
1/1~2/3生まれの人は前年に生まれたことにして考えれば良いだけです。
同じ年の生まれでも学校では学年が違うのと同じようなものです。
1月から3月生まれは1つ上の学年になるみたいな感じ。
九星では1月から3月ではなくて、1/1から2/3になります。
正確には節分までの期間です。
節分は変動する可能性があるので。
九星はどこかの方位にある?
本命星がわかったら、次は方位の話です。
その年によって、それぞれの九星には決まった位置があります。
そして、その位置は毎年変わります。
位置とは方位を表します。
1つの星がある年は北であったり、ある年は南であったりするわけです。
その位置は、9カ所あるんです。
九星と言っているぐらいだから当たり前ですね。
縦が3マス、横も3マス、全部で9マスある正方形をイメージするとわかりやすいです。
北、北東、東、南東、南、南西、西、北西のそれぞれの方位が正方形のまわりの部分。
そして、真ん中を1つ加えると、全部で9カ所になりますよね。
下の図のようなイメージです。
この9カ所に9つの星のうちのどれかがあるわけです。
そして、年々、9カ所を移動していきます。
ただし、右回りとか左回りとか、単純な動き方ではありません。
どういう順番で動くのかというと、まず定位置が決まっています。
たとえば、五黄土星は中央。
そこが定位置。
そのときに他の8つの星もどこかの方位にあるわけで、そこがその星の定位置。
つまり、上の図は五黄が中央だから定位置です。
定位置については、ここではあまり意識しなくても大丈夫です。
最初の位置よりも今年の位置が大事ですからね。
そもそも最初って何?いつのこと?ってことになるから、絶対に深く考えないでくださいね。
定位置、つまり五黄土星が中央にあるところからスタートして、一定の法則で動いていきます。
五黄土星だけではありませんよ。
ほかの星も同じ法則(同じ進み方の道順)で進んでいきます。
北、北東、東、南東、南、南西、西、北西という、ぐるんぐるんの順番ならわかりやすいのに残念ながらそうではないんですよね。
だからとてもわかりにくい動きのように思えてしまいます。
深く突っ込むと、こんがらがってしまいます。
でも大丈夫。
見方によってはすごくかんたんにわかるんです。
だからどういう順番で動くかもあまり気にしなくて大丈夫です。
来年の九星の位置はすぐにわかる!
各星が次にどこに、どこの方位に行くかという道順を考えるとけっこう難しく思えてしまうのですが、今年の九星の方位がわかっていれば、来年の九星の方位はかんたんにわかるんです。
先ほど書いた9マスの正方形を考えてみてください。
9つのそれぞれのマスに一白水星から九紫火星までのそれぞれの星が入っています。
その状態が今年の九星の方位だとしましょう。
来年のそれぞれの星の場所は、たとえば次のようになります。
今年、五黄土星があるマスには、来年、四緑木星が入る。
今年、七赤金星があるマスには、来年、六白金星が入る。
するどい人はもうわかりましたか?
サービスでもう1つ。
今年、九紫火星があるマスには、来年、八白土星が入る。
もうおわかりですね。
今年の星の数字の部分から来年の星の数字の部分を引いてみましょう。
答えは1です。そんなこと言うと、ややこしいかぁ。
つまり、来年の同じ位置には1つ少ない数の星が入るということですね。
図で描くとこんな感じです。
九星のそれぞれの星が9年間かけて、どう行ったり来たりするのかと考えると難しいんですが、1つの場所に注目すると来年その場所に来る星はけっこうかんたんにわかってしまうんですね。
自分が一白水星だとして、来年の一白水星の方位を知りたい場合には、今年の九星の方位を見て、二黒土星がある方位に来年は行くんだなって思えばいいんです。
かんたんですよね。1つマイナスするって覚えておきましょう。
念のためですが、今年一白水星のある位置には、何が来るでしょう。
1の次はゼロ?
ゼロの星はありません。だから来年は九紫火星が来ますのでお間違いなく。
本命星の方位がわかれば、凶方位がわかる!
自分の星、本命星が来年どの方位にあるかがわかったから何なの?
そう思う人もいるかもしれません。
自分の星がある方位は凶方位になるんです。
だから旅行に行っちゃダメってこと。
引っ越ししちゃダメってこと。
それから、自分の星の方位と反対側の方位。自分の星が東なら西ですね。この方位も凶方位。
それから五黄土星のある方位、これもダメ。五黄土星のある方位の反対側の方位。これも凶方位です。
つまり、凶方位を知ることができるんです。
これだけで、360度を8方位に分けた場合の4方位が凶になりました。
半分も凶方位なんですね。
でも注意しなければいけないのは、これらの方位だけが凶方位ではないということです。
おそろしい凶方位は他にもいくつかあります。
たとえば、恐ろしい凶神がいる方位というのがあります。
金神、大将軍、天一神など。
代表的な凶神です。
凶神はもっとたくさんいるんです。
凶神は昔の人が設定したんでしょうけど、いろんな性格の違いなんかがおもしろいんです。
他の記事でも凶神のことを書いているので興味があれば読んでみてくださいね。
暦の本ならもっとかんたん!
毎年、九星の位置が変わるということを書きましたが、それは年単位で変わるだけではありません。
同じように月単位でも同じように動いているんです。
ここまで読んでくれた人は、もう来月の本命星の方位はわかるはずです。
でも来月の方位がわかるものの、正直なところ面倒だなって思いますよね。
そんな暇ないって人もいると思います。
そういう人は暦の本を見るのが一番です。毎月の九星の方位なんかすぐにわかります。
1年に1冊買えば、面倒な作業はもう必要ありません。
本があればこの記事も読まなくて大丈夫だったんです。
毎年、秋ごろには来年の本が出るので、買ってみるといいと思います。
いろんな情報が満載です。
暦の本も種類があるんですよね。
だからどの本を買うかは難しいところです。
年単位、月単位の九星の動きは、たぶんどの本でも同じだと思うんですが、日単位でも九星が動きます。
毎日の九星は本によって違っていることがあるかもしれません。
何を信じるかということですね。
私の場合は、日は九星に頼らないっていう結論です。
暦には日の吉凶を見る方法は他にもたくさんあるわけだし、そっちそっちという感じですね。
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