広告としてのカレンダー(引札暦)
2015/01/02
そろそろ今年も年の瀬に向かいつつあります。
今年は子どもが幼稚園に入ったこともあって本当に早く感じます。
年の瀬と言えば、来年のカレンダーが出まわる時期でもありますね。うちにはカレンダーがけっこうあります。
卓上カレンダーもいくつか、壁に貼るタイプもいくつか。すべてもらい物です。
カレンダーは1年中使うものだし、見えるところにあるわけだから、企業にとってはいい広告のアイテムなんですよね。
引札暦は広告として使われる暦。
広告としての暦は明治時代以降に発展しているようです。
「引札暦」というのがそれで、「引札」というのが広告のことだそうです。
その引札を1枚の暦とあわせたものが引札暦。当時は主に柱暦として作られています。
今では多様なカレンダーですが、日本には伝統的に家の中で一番目立つ柱に暦を貼るという文化があったみたいです。
今の家だと一番目立つ柱と言ってもピンときませんが、昔の家には大黒柱というものがあったんですよね。
明治の頃、その柱暦は1年間広告効果が持続するということで、引札暦は流行したんです。
引札暦に描かれていた絵。
引札暦には絵が描かれていたんですね。
ではどんな絵が描かれていたのか。
江戸時代の終わり頃の引札暦に描かれていた絵は、やっぱり広告である以上、目立つことが大事、インパクトが重要だったんですね。
派手な絵が多いんです。そして縁起物。
たとえば、七福神。太っていて丸っこい顔で耳たぶの大きい神様、釣竿を持っているお馴染みの神様が描かれていました。
それから縁起物と言えば、鶴と亀もよくあるパターンです。松竹梅、これも縁起物の定番。
あとは軍人さんの絵とか、偉人さんの絵、昔話の絵も描かれていました。
昭和に入ると、今度は女性の絵が描かれたものもあります。錦絵のような感じで「大正女性」というみたいです。
そう言えば、私が小さい頃もカレンダーのまわりにはめでたい絵や女性が描かれていたような気がするんですよね。
先日、来年のカレンダー売り場を見てみたのですが、日めくりカレンダーの上半分には宝船に乗った七福神が描かれていました。
でも、最近多いのはポスター風の写真がよく使われていますよね。
時代とともに広告としてのカレンダーのデザインは変わりますね。
カレンダーの裏面の大事な役割。
うちのカレンダーの役割として大事なことが1つあります。
月が終わって破いたら、裏の真っ白な面には子どもがペンで絵を描くんです。
あれだけ大きなキャンバスはなかなかありませんから、すごく楽しいんでしょうね。
それが、最近になってカレンダーを1日ごとに四角にハサミで切ることを覚えたようで、このゴミが散らかるカレンダーの使い方もまだ何か月か続きそう。
ちなみに卓上カレンダーの裏にも子供が毎月絵を描いているんですが、1年の成長が見られてなかなかおすすめですよ。
企業の方、うちの子のために両面印刷でないカレンダーをお願いします。
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