１年は365.2422日。でもどうやって調整する？

常識の問題です。１年は何日あるでしょうか？

簡単ですね。365日ですよね。

でも残念。閏年があるから365日とは限りません。

そんなつまらない話はやめますね。

１年が365日というのは小学生でもわかりますよね。暦の世界ではあたり前のこと。

でも自然界からすると、そんなに単純なものではなくて、整数で管理できるほど都合よくはいきません。

１太陽年、太陽暦では地球が太陽を１周する期間を１年とするんですね。

ところが実際、地球は365日では１周しないそうです。それで４年に一度の閏年があって１日分調整している。

ここまでは大体わかるんですが、ややこしくなるのは、もう少し正確に言えば、１太陽年が365.2422日だということ。

そもそも季節をつくっているのは365日の１年ではなくて、365.2422日が基準となるわけです。

そうすると、閏年の１日の調整じゃ誤差が残ってしまいますよね。その差はどこで調整するんだろう。

地球を太陽を１周する期間を１年とする考え方は、現在、日本を含む世界中の国で使われているものです。

それは、グレゴリオ暦という暦です。グレゴリオ暦ではちゃんと閏年だけでは埋めきれない誤差を処理する方法が含まれているんですね。

ヨーロッパではグレゴリオ暦の前にはユリウス暦という暦を使っていましたが、そこではすでに閏年というのが存在していました。

でも実際には閏年による調整だけでは１年が365.25日になるので、0.0078日ずつ毎年ずれていってしまいます。

とても小さい数字に思えますが、0.0078日は11分14秒です。

ちりも積もればで、128年経つと１日分ずれてしまうことになるそうです。

これを1582年に制定されたグレゴリオ暦では、西暦が４で割り切れる年は閏年とするものの、1900年とか2100年とか下２ケタが０の年は上２ケタが４で割り切れなければ、平年といって閏年ではない年にすることとされています。

それでもぴったり調整できるわけではありませんが、2600年経つまでは日付の差は生じないとことになるそうです。

2100年は私は生きているはずがありませんが、誰かがちゃんと覚えていて閏年にしないように気をつけてくださいね。

この希少な年を記念して何かイベントでもやるんでしょうか。

私のひ孫あたりなら、なんとか参加できればいいなと思います。

1000年に一度と言われたミレニアムイベントも終わってしまうとなんかよくおぼえていないんですよね。

特別なことありましたっけ？