歳破や月破は24方位で見ていいの?8方位、12方位という考え方も…
2018/02/25
歳破とは、凶方位の1つです。
方位の中には、吉方位もあれば、凶方位もあって、特に恐れられるのが五大方殺と言われるものです。
五黄殺、暗剣殺、本命殺、本命的殺、そして歳破。これらが5つの凶方位です。
これらは、毎年変わるので、毎年凶方位を確認してから、引っ越しや旅行をすると良いというわけです。
ここで取り上げるのは、歳破についてです。
歳破への引っ越しに関するコメント
このブログでは、凶方位について書いている記事があります。
その中ではもちろん、歳破にも触れています。
引っ越しするような人が、事前に歳破を避けられればいいなと思っています。
ところが、1つ問題がありました。
それが歳破の方位の範囲についてなんですね。
先日、歳破について書いた記事にコメントをもらったんです。
その内容は、以下のような話でした。
東に引っ越しすることが決まっていたのですが、東が歳破だと知った。
しかし、その引っ越しは避けられない状況だった。
歳破について調べている中で、このブログを見つけた。
すると、東ではあるものの、引越し先は歳破の方位ではないことがわかった。
そして東の方位に引っ越した。
ところが、その後に気学の先生に相談すると、歳破だと言われた。
しかも、引っ越し後は、いいことがなく、精神的にまいっている。
このような内容でした。
私は、ブログを書いている人間として、謝らなければいけないとも思うんです。
ただ、これからも同じような人が現れないように、この流れのどこに問題があったのかを書いておこうと思いました。
歳破の範囲はどのくらい?
引っ越しができる方位が自由だとすれば、周囲360度のどこかになりますよね。
例えば、2017年の歳破は卯の方位、2018年は辰の方位と決まっています。
卯や辰は、ご存知の通り、十二支の1つです。
問題は、この卯や辰がどのくらいの範囲かという話になります。
ここで、出てくるのが、360度の方位をいくつに分けるか。
東西南北の4方位があって、さらに北東、南東、南西、北西に分けるのが一般的ですよね。
これで8方位になります。
さらに、その8方位を3つずつに分けると、24方位になります。
これが私の方位を見るときの分け方なんです。
すると、360度を24に分けるので、1つの方位の角度が、15度ということになります。
先程のコメントをくれた方が相談した気学の先生は、「普通は8方位で見る」と言われたそうです。
8方位で分けた場合は、360÷8なので、45度にも広がり、24方位に分けた場合の3倍の広さが歳破の凶方位になってしまいます。
どちらが正しいかは別として、凶方位の範囲が広がるので行動しにくくなります。
24方位に分けた場合の歳破の方位と、8方位に分けた場合の歳破の方位は、広さが全然違ってきてしまうのです。
方位を気にする引っ越しだと、もちろん歳破は避けたいと考えます。
ですが、問題になるのは、こういうとき。
24方位に分けたときに歳破にならない方位が、8方位に分けたときに歳破になる場合。
コメントをくださった方は、まさにこういうケースでした。
具体的に言いますと、東の方位は24方位で見ると、北寄りの甲(きのえ)、真東の卯(う)、南寄りの乙(きのと)の3つに分かれます。
卯の方位なら、どちらにしても凶方位ですが、甲、乙の方位はどちらを信じるかで、凶方位になるのかどうかが変わってしまいます。
8方位で歳破をとらえることの矛盾点
私は24方位で歳破を考えます。
ちなみに、五黄殺、暗剣殺、本命殺、本命的殺といった凶方位は、8方位で考えます。
それは、この4つの凶方位は、九星をもとにして決まるからです。
一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の9つが、1つを除いて、8方位に配置されています。
もう1つは中央にあります。
その中で五黄土星がある方位を五黄殺、その反対の方位が暗剣殺です。
ですから、8方位の中の1つが五黄殺、または暗剣殺になります。
本命殺も本命的殺も同じように九星の配置をもとにするので、8方位に分けて考えるのが正しいわけです。
ところが、歳破の方位は、九星の配置がもとになって決まっているのではありません。
歳破は歳破神という凶の神様が、その年にどの方位にあるかで決まります。
そして、歳破神の方位は、太歳神の反対側と決まっています。
太歳神の方位は、その年の十二支の方位と定められています。
2017年は酉年なので、酉の方位(西)が太歳神の方位。
その反対は卯の方位になります。
つまり、他の4つの凶方位とは違って、十二支がもとになっているわけです。
少なくとも十二支で方位を示す場合は、360度は12方位に分けられなければいけません。
歳破を8方位で考えるというのは、無理があることがわかりますよね。
8方位で考えると、歳破の方位は広すぎることになります。
歳破は12方位で考えるべきか
暦の本が本屋さんには売られています。
発行元が違う暦の本が数種類売られているんですね。
歳破の方位をどう表しているかというと、これが本によってまちまちなのです。
24方位のもあるし、12方位のもあるし、8方位のもあるんですよね。
ですから、要は正解がないということになる。
ですけど、上で書いたように、8方位とする考え方は、どうなんでしょう。
歳破が、十二支の干支(えと)をもとにしている点から、適切とは思えないのです。
では、十二支だから、12方位で考えるべきかとなりますね。
ですが、これにも、つじつまが合わないことが出てきてしまいます。
それは、歳徳神のような神様の方位です。
凶の方位の神様もいれば、吉の神様の方位もあるわけです。
そして、その年の最もいい方位というのが、歳徳神の方位で恵方とも言われます。
この歳徳神の配置は、十二支では決まりません。
十干というもので決まります。
例えば、2017年は、丙(ひのえ)の方位が歳徳神の方位となっています。
先ほど、例に挙げた、東の方位で言えば、卯の方位になるのではなく、甲や乙の方位が十干の方位です。
歳徳神だけでなく、十干の方位をもとに方位が決まる神様は他にもいます。
こうなると、十二支だけでは、説明ができなくなってしまいます。
つまり、24方位の分け方でないと、方位の神様をすべてうまく配置できないということなのです。
歳破も歳破神の方位をもとにしているので、神様の方位です。
すると、やはり24方位で見るのが適切かと思うんですね。
歳破を24方位で見るのはノーマルじゃない?
24方位で歳破を考えると、引っ越しや旅行の際にも、凶方位が狭くなるので得なのですが、それは決して私が個人的に考えている方法ではありませんよ。
本屋さんに行ってみてください。
暦の本はいくつか種類があるのですが、その中でも多く置かれているのが、神宮館、高島易断の2種類の本です。
この本を見ると、どちらも24方位を基準にして、歳破を書いています。
最近、そうなったのかと言えば、そうでもありません。
天保暦という江戸時代や明治時代の暦を見ると、最初に方位の図があります。
その図もやはり24方位に区切られ、歳破は24方位の中の十二支の方位にあるんです。
ですから、私は24方位で見る歳破の方が、むしろ一般的ではないかと考えています。
どうすればよかったのか
コメントをくださった方は、引っ越しの前に方位を見ました。
歳破の凶方位ではないと思ったのに、実は違っていたと引っ越し後に気づき、後悔してしまったわけです。
何がよくなかったのでしょうか。
私は、暦とか方位に関しては、他の占いとは違って、誰が見ても答えはある程度は同じになると思っています。
ですが、ここで見たように、方位の広さ(いくつの方位に分けるか)が違ってくると、答えも変わります。
ですから、方位の見方はいろいろあって、どれが正解でもないと思うのです。
問題があったとすれば、いくつも見すぎたということでしょう。
最初に、凶方位だとわかった時点で、その方位を避けるか、凶方位だということを受け入れればそれで終わりでした。
後悔することはありませんでした。
ですが、もしかしたら違う答えもあるかもしれないと考えます。
そして、たまたまここのブログに24方位の見方での歳破が書かれていて安心する。
この安心はとても危険なものだということです。
結局、引っ越し後に何があるかわからない。
トラブルがあれば、どうなるでしょうか。
引っ越しの方位を後悔することになるんですね。
易という占いのようなものがあるのを知っていますか?
これの大前提は、同じことを二度占ってはいけないということなんです。
それは、占いが適当だとか、まやかしだからではないんですよ。
同じ結果が出ることなんて、確率的にほぼ100%あり得ません。
だから、同じことを二度占えば、99%は違った答えが出ますよね。
それは、ただ本人が迷うことになるだけなのです。
方位も同じです。
今の時代は、ネットにいろんな情報があります。
どれが正解でもないんですよ。
だけど、都合が悪いと、いい情報がないかと次のサイトを探す。
こういうことが、最終的には迷いになって、場合によっては後悔につながります。
歳破が24方位か8方位かはどうでもいい
歳破が24方位だろうが、8方位だろうがどっちでもいいんです。
どちらかを信じて、その信じた行為を後になって否定しないことが大事なんですよね。
引っ越してしまって、それが凶方位だったらどうするかも同じ。
凶方位に引っ越したことをどうにか覆そうとするんです。
そんなの過去のことだから、もう無理なんですよね。
ですから、過去の行動はもう受け入れないといけない。
否定すると、不幸になってしまいます。
それは考え方が後ろ向きだからでしょう。
凶方位に行ったからこんな問題が起きたと考える。
逆に、凶方位に行ったのに、これぐらいで済んだと考える。
両者は、かなり違ってきますよね。
今回、コメントをくださった方は、後悔しているようですが、それでは解決しません。
むしろ、このブログにコメントをくれる方は、凶方位に行ってしまった人も多いんですよね。
その人たちに比べれば、もしかしたら、吉方位に行ったかもしれない程度。
その分だけ幸せです。
それなのに、8方位が正しかったのか、24方位を信じて失敗したと思っています。
過去の自分の選択に自信を持てば、いろいろ変わってくると思うんですけどね。
前向きになれればいいと思っています。
幸せになるか、不幸になるかの違い
方位に限らずなんですけど、幸せと不幸せの違いはなんでしょうか。
少なくとも、お金や環境じゃない。
私が最近思うのは、考え方次第だということです。
幸せな人は、普通の生活の中でも幸せを見つけるのが上手。
不幸な人は、逆に不幸を見つけるのが上手。
もとになっている生活には、そんなに大差がなくても、幸せにもなるし、不幸にもなる。
要は考え方次第で、だいぶ変わってくるのではないでしょうか。
方位も恐れるために使うものだと、はっきり言って不幸ですよ。
あなたの味方であって、背中を押してくれるものとして使わないと意味がない。
私は、そう思っています。
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Comment
今回の事例として取り上げていただいた者です。
覚えていてくださり、記事も書いていただき嬉しいのですが、
近況報告や補足を兼ねて、コメントをいたします。
昨夏の職場は隣部署に集まった悪縁により妨害され、
あっという間に契約切りとなりました。
そして秋に決まった次の職場は初めこそ良かったものの、
過去の悪縁の別働隊が同じビルに潜んでいたらしく、
1ヶ月経たないうちに噂が蒸し返され、再び茶化されました。
しかも夏の職場の悪縁ともつながっている様子が少しあります
(なかなか自白せず、タレコミのルートが把握できていません)。
そして年度末の今月、またしても契約を切られる予定です。
過去の噂話をネタに人を嘲笑して辱める者たちの手によって、
収入を打ち切られることが年度内に2回あったことになります。
思わぬ怪我や予期せぬ出費、起きなかった失敗などもあり、
御祈祷をほぼ毎月受けて、運気や精神を維持して
やっと暮らせている状況です。つまり、
ある意味では普通の生活を営めない事態でして、
「金まわり・人間まわり・環境」の絶対量(クオリティ)こそ、
幸せと不幸せを隔てるものと、代償の結果、考え至りました。
たしかに解釈次第で、幸不幸のボーダーラインは多少変わります。
しかしあくまで擬似的・相対的・主観的なものであって、
他人から見れば不幸な状況という場合もあります。
その挙句、他人の不遇を傍目に見て
「かわいそうww」と得意げになったり
「何が楽しいんだろうね?それで満足なの??」と
責めてくる低俗な人間もいます。彼らを跳ね返す役割としても、
やはり立場・縁・環境の絶対的な質や量こそ、肝心と考えます。
”問題があったとすれば、いくつも見すぎたということでしょう”
とのことですが、その通りです。
このサイトを読んだことにより、凶に真正面にぶつかるの
ではなく、擦る程度であろうとの誤認を持ってしまいました。
また、”謝らなければいけないとも思うんです”
とのことですが、思っているだけで、
以降の文面では全く謝罪的な言葉が無いように見受けられます。
下記リンク2つが、正しい方位の割り出し方と言えます。
http://map.hapi-ena.com/map.php#about_kigaku
http://www.kigaku.co.jp/houisen-kakikata.html
東・西・南・北(30度ずつ)
南東・南西・北西・北東(60度ずつ)
恵方など必要に応じ(10度ずつ)
ですから、8方位を基本に12方位なのですよね。
そして暦なんかの24方位は、
私の経験上では当たったことがありませんし、
一般的あるいは風水に近い故、方位学的な診断とは異なります。
とりわけ転居に用いるのは不適当と、身を以て体感しました。
仰る通り、意味のない後悔こそしていませんが
「不勉強だから惑わされ失敗した」と思っています。
また転居前を含め、年度内に幾度も
噂を広めて私のキャリアや良縁を妨害してきた、
過去に私と接触のあったとみられる悪縁は許しませんし、
そのうち相応の罰を受けて然るべきと感じています。
そうして彼ら(漏洩元は掴めていませんが)が窮地に落ちた様子
をいずれ私が見聞しないことには、何だか救われないというか、
退治して平和になったと安心できない心境にすらなっています。
SSRさん
以前、コメントをいただいてから、どこか気になっていましたので、近況をお知らせいただき、ありがとうございます。
いい状況ではないのかもしれませんが、これからいい方向に進まれるように願っています。このサイトがお役に立てずに申し訳ありませんでした。
お世話になります 有難うございます。
小さい頃からムーの愛読者 森羅万象の超常現象、オカルト、
スピリチュアル、占い各種が大好物な TAKAです^_^
かれこれ20年前以上からパワスポット巡りや Drコパの初版本が出てきた辺りから 風水開運旅行を実践し、真弓香さん著のパワーゾーンにて アストロカートグラフやサイクルカートグラフを知り、風水方位、パワースポット、アストロカートグラフィーをミックスして旅を楽しんでおります^_^ 所で、方位による開運法の原理原則とは何でしょうか?? 磁場?磁気エネルギー?フォース? 最近 ポールシフトで 磁北が 北極からシベリアに移動したとか? 5度傾いた磁北が10度になっていたら?? 壱岐島や分杭峠の磁場では何が起こり得るのか?+-どちらに作用するのか?
結局 行った場所、住んだ場所で 気分良く、元気になり、やる気満々で、常にポジティブに色んな事に参加して、そこでソウルメイトに出会って 面白おかしく楽しい時間を過ごせて、納得の行く日々を送れたら これ開運なのではないでしょうか?メンタルが不安定な人、また逆に超ポジティブにプラスαを狙う人 大吉方位に引っ越したら開運するんだという思い込みが潜在意識に刷り込まれて、引き寄せなどが起きるのが 祐気取り、方位取り、引っ越しの醍醐味なのでは? だめなら 引っ越し直す、日の吉方位から積み上げる、、リカバリーの方法はいくらでもありますね^_^ 気功などで自分をパワースポットにしたり、磁場を転換させたり、、開運という実験自体がライフワーク、、人生楽しみませう^_^
不幸が起きた時に方位のせいにするのか自分の不徳を原因とするのか。。。
過去の積み重ねが今の不幸に行き着いた、といえそうな事例ですね。
勉強になりました。
にこちゃんさん
ありがとうございます。
私も24方位でみます。
どうしても矛盾がでてくることと、南のど真ん中歳破と金神を実際に取ってしまいました。
歳破はもう手立てがない。
引越しをします。一度に好転は難しい。
本当にコツコツとです。