※ 重要なお知らせ
GoogleMapが表示できなくなったため、「旅行は吉方位へ」のサイトは利用できなくなってしまいました。
新しいサイトとして「吉方位旅行カレンダー」を新たに作りましたので、そちらをご利用いただければ幸いです。
このサイトをご利用いただいていた皆様には、お礼とお詫びを申し上げます。長い間、本当にありがとうございました。
GoogleMapが表示できなくなったため、「旅行は吉方位へ」のサイトは利用できなくなってしまいました。
新しいサイトとして「吉方位旅行カレンダー」を新たに作りましたので、そちらをご利用いただければ幸いです。
このサイトをご利用いただいていた皆様には、お礼とお詫びを申し上げます。長い間、本当にありがとうございました。
テーマ:歴史
観光スポットの魅力はそれぞれです。 その中で、歴史ものも人気があります。 歴史上の建物。 重要な遺跡。 お城なんかがそうですよね。
歴史スポットは、私の好きなジャンルでもあります。 なんとなく、ミステリアス。そこが好き。 でも、そのミステリーは相当古いものじゃないと弱いんですよね。 以前、錦帯橋についてコラムを書いたんですが、橋としては素晴らしい橋です。 見た目も美しいし、技術もすごい。 だから、観光スポットとしてはすごくおすすめ! じゃあ、歴史スポットとしてはどうか。 たしかに錦帯橋にも独特な歴史があります。 でも、ミステリー的に言うと、ちょっと歴史が浅いんですよね。 だから、錦帯橋は橋として見るべきもの。 私にとってはですよ。
本当の歴史のミステリーに出会うには、 奈良時代以前ぐらいの肩書は欲しいんですね。 奈良時代あたりまで行くと、かなり変わってきます。 もっと古い時代なんかは最高です。 そこにあるミステリーは、もう底なし沼と言えるぐらい。 一度入り込んだら出てこれなくなるかもしれません。 そもそも、なんで作ったのかわからなかったりするんです。
何の目的で建てられたの?
今さら、もうわかりません。
じゃあ、調べてみます。
でも答えはありません。
こうなんじゃないか?
想像の世界で話が進むんです。
ところが、同じ時代の建物はそうじゃない。
だから、そうとは言い切れない。
その繰り返し。こんなことをいろんな人がやっています。別の人も登場。 いろんな説が出てきます。第三者が登場。この説は正しいとか、矛盾しているとか…。 ここがおもしろいんです。だって、実際に建てられている事実。 建てた人は、何か考えて作ったわけです。ひょっとすると、何も考えてなかったかもしれませんけどね。 その何かに対して、作った本人よりも、もっと時間をかけて苦労して。 答えを探そうとするんです。
伊勢神宮。 なんだかわからないけど、式年遷宮と言って20年に一度建て替える。 出雲大社。 なんだかわからないけど、ものすごく高い柱の上に建物を作ったんです。 伊勢神宮も出雲大社も日本最古の神社です。 なんだかわからないからいいんですよね。
松尾芭蕉が言った言葉でこんなものがあります。
「云ひ了(おは)せて何かある」。
説明しきったら何も残らないって意味だそうです。 たしかにそうなんです。 すべてわかってることは楽しくなかったりするんですよね。 やっぱり、そこにミステリーがないと。 伊勢神宮も出雲大社もミステリーがあるからおもしろいと思うんです。
歴史の教科書を見ると、なんかそれらしいものが載っています。 昔の人のくらしみたいな感じで。 でも本当にそうだったのか? 子どもは素直だから、疑問を持たないんです。 だから、教科書の話を事実として吸収してしまいます。 あれって、実は「昔のものっぽいものが見つかった」ってことですよね。 事実はそれだけなんですよね。 それだけだったのが、話を膨らませているんですよね。 誰かの想像の上では、こんな感じ。 そういう話なんですよね。
だとすると、本当にそうだったのか?かなり古い歴史は記録も特にありません。 だから、想像するしかないんです。そう想像の作業は、偉い学者の人たちじゃなくてもできる。 誰にだってできます。 歴史の観光スポットでは、それが楽しいんです。
想像力を最大限に活用して、歴史スポットをめぐると楽しいんです。 私は歴史家ではないですが、当時の人の暮らしや考えを想像するのは好きです。 歴史的な観光スポットってそんな魅力があるんじゃないかと思います。
歴史的な観光地って、どれだけ過去を想像できるか。 想像は無限大。だから楽しいんじゃないかと思っています。 真実は1つだけ。でも、昔のことだから真実はもうわからない。 そしたら、後は想像力の出番です。
今となっては、昔のことはよくわかりません。 同じように、未来では今のことがよくわからなくなる。 私たちが普段目にするものでも、未来では当たり前じゃないかもしれない。 そう思うと、何の予備知識もなく、いきなり見たら、これ何? そんなものが意外と多いんじゃないかと思うんですね。
東京タワーや東京スカイツリーなんか、すごく高い塔です。 なぜ作ったのか。その答えは電波塔を作ったわけです。 私たちは答えを知っています。知ってなくても調べればわかります。 でも、未来の人が見たら、なんで高い塔を作ったのか? しかも2つも。ミステリーを感じるかもしれません。 真実は塔があったってことだけ。 あとは想像するしかありませんよね。 今人気の観光地がいつか未来人に発見されたら不思議に思われると思うんです。
それは観光スポットだけじゃないですよね。 もっと身近なものだってそうです。 たとえば、駅とか公共の施設に階段とスロープがありますよね。 私たちからするとよく見かける光景。 ベビーカーを使う私にとっては、とてもありがたいものです。 階段しかないようなところでも、きっと横の方にちょっと行けばあるはず。 そんな期待をしてしまいます。 ないとガッカリ…。
車いすやベビーカーを普通に目にする現代の人にとっては当たり前。 でも、もし未来から来た人が見たら。 未来からタイムマシーンで来た人が見たら。 階段もスロープも同じところにつながる。 しかも短い距離をつなぐだけ。
なんで2つも道を作っているんだろう。
未来に持ち帰って研究するために、写真も数枚撮るでしょうね。 熱心な未来人なら、階段とスロープの両方を歩いてみて時間を計るかも。 そして、帰りのタイムマシーン。 過去の世界で買った、あまり口に合わないハンバーガーなんかを食べる。 そして話はあの階段とスロープのこと。
時間を計った時に歩く役割をした未来人Aさん。 階段の方が早く着いた。 スロープしかなかった所に、階段の技術が生まれて階段を追加した。 そう考えるかもしれません。
すると、未来人Bさん。 スロープは途中でコの字のように曲がっていたぞ。 スロープが先に作られたなら、まっすぐ作っていたはず。 階段の上と下の距離は決まっていて、そこにおさめるためにコの字にした。 だから、スロープの方が後に作られたものだ。 このように主張します。 これは正しそうですね。
信仰深い未来人Cさん。 普通の人間と神聖な神々が通る道を別にしたんだ。
靴が好きな未来人Dさん。 スロープは当時、ローラースケートが流行して作られたのではないか。
このようにいろんな説が生まれます。 でも、未来人には答えはわからないでしょう。 答えがわかるとしたら、歴史的な大発見が必要ですね。
ベビーカーの発見。
そこでようやくスロープの意味を知るのかもしれません。 この調子だと、ベビーカーが何なのかを知るにも相当時間がかかりそうですが…。
現代の私たちが歴史と向かい合うのはこれと同じようなもの。 答えなんか見つからない。 でも、想像するのは楽しいことですよね。 だから、歴史をテーマにした観光地はおもしろい。 私はそう思います。
◀前のコラム
▶次のコラム
旅行は、いろんな種類というか、ジャンルというか、カテゴリーがあります。たとえば、自然に親しむ旅行、温泉を楽しむ旅行、歴史スポットをめぐる旅行など。
テーマ:その他