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天橋立、切断の危機を乗り越えた絶景スポット

一度は行きたい観光スポット、日本三景。 日本三景をおさらいしましょう。 宮城県の松島。 広島県の宮島。 京都府の天橋立。 今回は天橋立をピックアップします。 ぜひ、天橋立に行ってみてくださいね。

天橋立の魅力

砂嘴(さし)とは、海岸から細く突き出した砂地。 長さ3.6キロの砂嘴。天橋立は日本でもトップクラスの絶景です。 海の色と砂の色、そして松の色。それが美しいハーモニー。 天橋立を作ったのは、東側の宮津湾と西側の阿鮮湾の沿岸流。 この2つの流れが、海岸の砂を運んできて、細長い砂地が造られました。 だから自然の奇跡です。

天橋立は神様が作った?

橋は全国にたくさんあります。普通、橋と言えば、人工的なもの。 天橋立は、橋は橋でも天然もの。昔の人が、天と地を結ぶ橋を想像した気持ち、わかりますよね。 さっき、天橋立を作ったのは沿岸流と書きました。ちょっと浅はかでした。 作ったのは、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)です。 つまり神様。 この神様が天に通うために作った橋なんだそうです。天に通うと言いながら、天につながってない。 そうなんです。これにはわけがあるんです。 あまり言いたくないことなんですが仕方ない。 実は伊弉諾尊が寝ている間に倒れてしまったんです。 伊弉諾尊、疲れてたんでしょうね。寝てしまうなんて。 それで、もう天には行けなくなったのでしょうか? 続きを知っている人がいたら教えてくださいね。 気になってます。

昔から愛された天橋立

天橋立は平安時代の貴族の憧れの地。 天橋立を詠んだ歌や絵が残されています。 江戸時代にも三十三カ所札所巡りなどの途中に訪れるのが定番でした。 古くから愛されている景色なんですね。 でも、天橋立はずっと平穏な日々を送ってきたわけではありません。 人それぞれの苦労はあります。 不動の人気を誇った天橋立も例外ではありません。 危機があったのです。

天橋立、切断の危機!

たとえば、漁業や航行という観点から見ると、見方が変わります。 景色が美しいのはわかるけど、どちらかと言えば海を遮っている天橋立となるんですね。 ちょっとじゃまでもあったわけです。 たしかに…。

地元の人から見れば、山の上から見る景色も飽きた。 ときどき出身地を聞かれた時に伝えやすい。それぐらいだったのかもしれません。 そこで切断の訴えがあったそうです。当時の管轄は宮津藩。宮津藩は頭が良かったんです。 島を保護するのかと思いきや、違います。 智恩寺の境内のことだから、お寺の了解をとらないとね。

うまく逃げました。お寺ではもちろん保護。 「天下無双の絶境を壊すことは、諸国の人々の笑いものになる。」 名言ですね。 そして、もう1つ。 イザナギ、イザナミという2人の神様が降下した場所に手を加えるのは不吉。 この2つ目が効いたんじゃないでしょうか。 何か起きたら怖いですからね。

ということで、天橋立は守られたのです。 そして明治になると、国のものとなって、名勝にも指定されています。 実は切断の危機は、これだけではありません。昭和にもありました。 昭和12年、商工大臣が工場のニッケル鉱土を運びやすくしたいと言います。 天橋立の切断を求めたんです。この当時は宮津町長。 必死で反対、なんとか守り切りました。

天橋立を壊すのは人間だけではない!

自然がつくった奇跡の絶景を人間が壊してはいけないと私も思います。 怖していいとすれば、それもまた自然のみです。 実は自然こそが驚異なんです。 自然もまた、天橋立を壊そうとしていることも事実なんです。 松の木を枯らそうとします。 それから沿岸流の変動。 これにより、海岸線が浸食されて砂嘴が狭くなってしまうのです。 これに対して、人間の手で保護しています。 松の病気を早期発見。枯れ木を除去して伝染を防止。 土壌の改良。沿岸部に突堤を建設。 上流側に砂を置いて、砂地を復活させる取り組み。 このようにいろんな手で保護しようとしているんですね。 日本三景の1つである天橋立。 それは日本を象徴する白砂青松の美しい風景です。 いつまでも美しい景色は、そのままであって欲しいものですね。

がんばれ、天橋立!

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