2021年(令和3年)の金神の方位。引っ越しや旅行の前に知りたい遊行や間日などの対処法
2021/02/27
2021年の金神の方位は、どこでしょうか。
次の方位です。
- 子
- 丑
- 寅
- 卯
- 辰
- 午
- 未
- 戌
真北から東にかけて、それから南から南西の西寄り、それと北西の西寄りと南東の東寄りです。
図で見るとこうなります。
金神とは方位の神様で「凶神」です。
つまり金神の方位は凶方位ということになります。
引っ越しや旅行などをするときに気を付けたい方位と言えます。
金神の方位とは?
引っ越しや旅行で方位を気にする人は意外と多いものです。
そのときに使うのが九星ではないでしょうか。
九星気学といって占いに使われる占術の1つです。
九星の配置によって、吉方位か凶方位かを判断します。
これについては、別の記事に書いていますので、そちらを参考にしてください。
これとはまた少し違うのが方位の神様による吉方位や凶方位。
金神の方位とは、こういった方位の神様による凶方位です。
九星の配置による凶方位ではありません。
方位の神様には吉神と凶神があります。
金神の方位は凶方位なのですから、引っ越しや旅行は避ける。
行っては行けない方位となります。
また、家の新築、修繕、リフォームなども気をつける。
家を買うとき、就職、入学など。
気にするときりがありませんが、とにかく知っておいて損はありませんよね。
金神の方位について詳しく見ていきます。
金神の種類は3つある
金神の方位が凶方位であることはわかったと思います。
次は、2021年はどの方位が金神の方位なのかを知る必要があります。
これは、この記事の最初に書いたのですが、少し複雑です。
まず、金神には種類があることを知っておきましょう。
種類は3つあります。
- 大金神
- 姫金神
- 巡金神
この3つです。
2021年の金神の方位
2021年の金神の方位はどこでしょうか。
金神の方位は干支によって決まります。
2021年の干支は「辛丑(かのとうし)」。
干支についてくわしくはこちらの記事をどうぞ。
金神の方位は、東西南北のような方位ではなく、十二支の方位で表されます。
まず大金神は、戌(いぬ)の方位にあります。
これは北西の中でも西寄りのことを言います。
次に姫金神は辰(たつ)の方位にあります。
これは南東の中でも東寄りのことを言います。
南東の東寄りの反対側が北西の西寄りですよね。
大金神と姫金神は向かい合った方位になることが特徴です。
ここまでは、わかりやすいのですが、もう1つの巡金神は複雑です。
2021年、巡金神は6つの方位にあります。
- 子(真北)
- 丑(北東の北寄り)
- 寅(北東の東寄り)
- 卯(真東)
- 午(真南)
- 未(南西の南寄り)
この6つの方位です。
次の図を見てください。
十二支での方位を見るときには、時計で表すとわかりやすいと思います。
北を12時として場合に、6つの方位はそれぞれ次のようになります。
- 子(12時)
- 丑(1時)
- 寅(2時)
- 卯(3時)
- 辰(4時)
- 午(6時)
- 未(7時)
- 戌(10時)
なかなかおぼえておくのも簡単ではないですよね。
逆に金神の方位ではない方位はどこでしょうか。
- 巳(5時)
- 申(8時)
- 酉(9時)
- 亥(11時)
この4つしかないということになりますね。
真西を表す酉の方位は、大将軍という別の凶神の方位でもあったりします。
参考:
とにかく、金神の方位を避けるのは、2021年は大変なのです。
実は去年の2020年は、もっと少なくて、4つの方位だけでした。
それが倍ぐらいに増えたのですから、かなり動きづらい年と言えますよね。
引っ越しが難しく、旅行に行くのも難しい年。
金神の方位は干支によると書きましたが、2021年は最も金神の所在する方位が多い年です。
では、この2021年とはいつのことでしょうか。
1月1日ではないので注意が必要です。
2021年とは、2月3日の立春から
金神の方位もそうですが、方位を見るときは年の始まりに注意です。
2021年は立春から始まります。
1月1日からではなく、2月3日からが2021年です。
つまり、ここまで書いてきたことは、2月3日以降の金神の方位のことです。
2月2日の節分までは、以下のようになります。
2月3日以降は次のようになります。
金神を避けるのが大変な年、それが2021年です。
旅行や引っ越しで気にしなければいけない方位が広い。
方位と言えば、普通は九星でしょう。
でも、九星ばかり気にしていると金神の方位に行ってしまうかもしれないのです。
金神の方位に行くとどうなる?
金神の方位にもし間違えて行ってしまった場合はどうなるのでしょうか。
凶方位ですから、よくないことが起こるのはわかると思います。
どんなことが起きるのかは次の記事をご覧ください。
参考:
ただ、こういった凶方位の影響を気にしても仕方がありません。
行く前に気付いておけばいいんです。
行ってから気付くから、どんな事が起こるのかと不安になるんですね。
怖くなってしまいます。
怖がらなくてもいいように、対処法を知っておくといいと思います。
金神の方位に行くときの対処法
金神の方位に行かなければいけないときもありますよね。
そういうとき、どうするのがよいのでしょうか。
「避ける」が正解です。
避けるとはどういう意味でしょうか。
それは3つの方法があります。
- やめる(行かない)
- 時期をずらして行く
- 方位をずらして行く
行かなければいいんです。
そうでなければ、時期をずらす。
金神の方位を避けるなら、来年まで待てば大丈夫かもしれません。
それか方位をずらす。
2021年は真北の子の方位が金神の方位。
だったら、少し北西にずらすと、亥の方位になりますよね。
こうして凶方位を避ける、これが基本です。
だけど、もう旅行や引っ越しが決まってしまっていることもあるでしょう。
行かないという選択ができない場合。
こういうときは、いくつか方法があります。
昔からあるのです。
金神の影響がない日を選ぶ
「間日」と「遊行」というものを知っておきましょう。
今月中には金神の方位に引っ越しする。
来月にすることはできない。
それでも日を選ぶことならできるかもしれません。
そういう場合は、金神の影響のない日を選んでください。
「金神間日」という日があります。
金神という神様がお休みするような日。
この金神間日という日がだいたい12日に1回ぐらいあるとされます。
1カ月に2~3日ぐらいですね。
これだと、タイミングが合わないこともあるかもしれません。
そういうときは、金神の「遊行」の時を選びます。
金神がほかの方位に行くことです。
留守の時に行くような感じです。
ただ、さっきの間日とは違います。
本来いる方位から離れているだけで、ほかの方位にはいるということ。
2021年の北東は金神の方位ですが、遊行のときは北東を離れて、たとえば、西に行っているようなイメージですね。
このとき、北東に行ってもいいですが、西には行ってはいけないことになります。
遊行は5日単位で移動します。
北に5日。
戻って来て、7日は本来の場所にいる。
東に5日。
こうして東西南北を遊行で巡ります。
東西南北には行きますが、北東、南東、南西、北西には行きません。
間日と遊行の日を選ぶことができるかもしれません。
金神の方位に行くときは、こういった日を探してみましょう。
暦の吉日や凶日もあわせて、引っ越しや旅行の日を選ぶといいと思います。
吉日カレンダーに載っていますからぜひご覧ください。
吉日カレンダーでの金神の方位の見方
吉日カレンダーを見ると、その日の金神の方位がわかります。
たとえば、こんな日があります。
赤いところが凶神のいる場所ですね。
これが普通のときの金神の場所と言えます。
これが次のように変わります。
金神が北に移動した場合ですね。
北に行くのはよくありません。
【九星】吉方位カレンダーにも載っています。
どちらでも見やすい方で確認してください。
同じ方位に九紫火星があれば大丈夫?
金神と同じ方位に九紫火星があれば大丈夫という話もあります。
なぜでしょうか。
金神は「金」の神様だからです。
そして九紫火星は「火」だからです。
五行で考えると、「火」は「金」を剋するということになります。
火が金を溶かす。
なので、九星の配置を見て、九紫火星が金神と同じ方位にあれば大丈夫というわけですね。
月の九星の方位を見る必要があります。
引っ越しや旅行で行く方位に九紫火星があれば金神を気にしなくていい。
たとえば、2021年は丑や寅の方位が金神の方位でしたよね。
丑や寅の方位とは8方位で見ると北東の方位です。
時計で言えば、1時と2時のあたりです。
北東に九紫火星がくるのは、2021年では10月(10月8日~11月6日)です。
この時期まで待つということですよね。
2021年の九紫火星の位置は、次のように動きますよ。
方位 | |
2月 | 南 |
3月 | 北 |
4月 | 南西 |
5月 | 東 |
6月 | 南東 |
7月 | 中央 |
8月 | 北西 |
9月 | 西 |
10月 | 北東 |
11月 | 南 |
12月 | 北 |
北、北東、東、南東、南、南西、北西は金神が関係しますよね。
天道、天徳、月徳の吉神があれば大丈夫?
天徳や月徳というのは吉神です。
特に凶を押さえる力が強い吉神とされるんですね。
なので、金神と同じ方位に天徳や月徳があれば大丈夫と言われます。
天道、天徳、月徳は年と月にあります。
この場合は、やはり月単位で動く方でしょう。
次のように動きます。
天道 | 天徳 | 月徳 | |
1月 | 南 | 丁 | 丙 |
2月 | 坤 | 坤 | 甲 |
3月 | 北 | 壬 | 壬 |
4月 | 西 | 辛 | 庚 |
5月 | 乾 | 乾 | 丙 |
6月 | 東 | 甲 | 甲 |
7月 | 北 | 癸 | 壬 |
8月 | 艮 | 艮 | 庚 |
9月 | 南 | 丙 | 丙 |
10月 | 東 | 乙 | 甲 |
11月 | 巽 | 巽 | 壬 |
12月 | 酉 | 庚 | 庚 |
天道の場合はわかりやすいと思います。
2月の「坤」は南西、5月の「乾」は北西、8月の艮は北東、11月の「巽」は南東です。
天道は8方位を移動するので、九紫火星と同じようなもの。
ただ、天徳、月徳は24方位を気順に動くので少しずれますよね。
このへんが微妙ではあります。
私はあまり九紫火星や吉神が重なることで大丈夫とするのは正直どうなのかなと思います。
その時期までかなりの期間を待つというならいいと思うんです。
でも、たまたま同じ方位にあったというケースもあるはず。
これはあまり意味がないパターンですよね。
それだったら、日を選ぶという方法でいいんじゃないかと思います。
方違えをする
金神と同じ方位に吉神がいる場合
方位の神様には吉神と凶神の二種類があります。
ルールとして、吉神と凶神が同じ方位にあるときは、吉神が凶神を押さえる。
2021年の金神の方位はどうでしょうか。
たとえば、丑の方位は太歳という吉神があり、寅の方位には太陽という吉神があり、戌の方位には福徳という吉神があります。
2021年の金神の方位まとめ
2021年は金神の方位が多い。金神の方位を避けるのはかなり大変な年です。
どうしても避けられないときは、遊行や間日という日を使うことです。
方違えという方法もあります。
吉日カレンダーもありますが、金神の影響がない日を探すのは大変です。
そういう場合は、下記のページよりご相談いただければと思います。
旅行や引っ越しで、どの日がいいのかもお伝えしています。
たくさんの方のご相談をいただいておりますので、金神のことだけでなく、方位のことで迷ったら何でも言ってください。
相談していただくことで安心していただいています。
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